0756 アオノリュウゼツラン@砂町水再生センター 2017
アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭) Agave americana var. marginata
リュウゼツラン科アガーベ属 メキシコ原産 日本では小笠原に分布
この植物の最大の特徴は、なんといっても開花の珍しさ!花が咲くのは30年に一度とか50年に一度とか60年に一度とか、80年に一度とか、100年に一度とかいろいろ無責任に言われていて、英名で「センチュリープラント」(100年に一度開花するの意)と呼ばれています。30年に一度でもそりゃ十分珍しいですよね。
そのアオノリュウゼツランが東京都下水道局砂町水再生センターで咲いたということで特別鑑賞会を開いてくださったので、早速行ってきましたよ。
これがアオノリュウゼツランですか…。
花は咲いてないようですが…何?「「志村~!左、ひだり~!」
って、オレ志村じゃないし。で、左って
あれ、あの柱みたいなのは、まさか?!
そう、恐れ多くも数十年に一度の貴重な瞬間、アオノリュウゼツラン公の開花であらせられるぞ!背が高い!
おわかりいただけただろうか?隣にある街灯の倍くらいの高さがあります。7~8メートルってところでしょうか。
上の方の花は、まだつぼみみたい。
そしてこれが咲いている花!ちなみに見事な複集散花序です。何百もの花が咲いています。
下の方は、黄色くて細長い葯をつけたおしべが用済みになりつつある中、先端が小さく丸く膨らんでいるめしべが目立ってきました。
つまり、下の方から順番に花が咲いていくわけですね。
花茎
茎(葉の基部)は、テキーラの原料になります。
葉にはとげがあります。
でも、他のやつはここまで高くありませんね。そりゃ十分でかいですけど。花の咲いてるやつに比べれば…
リュウゼツランの開花は、個体差が大きく30年で咲くものもあれば、100年近くかかるものもあるようです。
ある年の5月ごろ、突然、葉でコツコツ蓄えたデンプンが糖に変化し(「デンプンも糖の一種である」とかいう細かい突込みは置いといて)、大量の糖分を含んだ液体の転流が葉から花茎に移動します。その結果、花茎が1日に 10 センチレベルででのびつづけます。これもそうだけど開花期には7~10 メートルにも達するそうです。
ということは残りの2株もある年突然花茎をのばして花を咲かせるかもしれません。
ちなみに、花が咲き終わると子株を根元近くに作り子孫を残して、自分は枯死してしまいます。
花が咲くまで数十年待って、1か月くらい花が咲いて、枯れていく…。花の命はやっぱり短いのです。
ちょっと切ない気分になりながら、アオノリュウゼツランの開花を鑑賞しました。
ちなみにこの鑑賞会は7月28日までです。
※この記事は旧ブログで2017-07-25に更新したものを一部修正しました。
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