0773 大手町時代の気象科学館(1)
旧ブログにあった、大手町時代の気象科学館の記事の在庫一掃ということで新ブログに移行します。
現在の気象科学館では展示されていないものもあるかもしれませんのでご注意ください。
世界の亀山モデル(2009年4月26日執筆、2010年6月28日更新)
気象庁本庁の1階にある気象科学館。そこに案内員ボランティアによく行くのだが、そこに設置されているテレビが新しくなった。シャープの液晶アクオスである。
ふーんと思って、はれるんのビデオを眺めていたら、画面左上についている妙なシールに気がついた。
世界の亀山モデル
何、それ?
誰だよ、亀山って。というか、自分で「世界の」とかつけるか。そういうのって、人から呼んでもらってナンボの物じゃないの?「世界の」レベルの自称はそれに伴う実力がないと寂しいぞ。
2006年あたりからで始めたので、すでに知っている人も多いと思いだろうが、どうも調べてみると、亀山は地名らしい。三重県亀山市にある、シャープの亀山工場で作られた完全国産品のテレビををそう呼ぶんだそうだ。
だがしかし、まだ疑問が残る。
「世界の」と言うからには製品は国外に輸出されているのだろうか。海外製品に負けずに売れるだろうか。
また、それだけ「世界の」というありがたいモデル(ブランド)だというのに、自己主張がシールという、はがされたら、そうでない物と見分けがつかなくなってしまうが、それでいいのだろうか。「世界の亀山モデル」と銘打つならば、そうでないものと価格差をつける「世界の亀山プレミアム」があってしかるべきだと思うのだが。ブランドってそういうものだろう?
などといろいろ考えたが、ここでふと思った。これは、このように地味に「なんだこりゃ」と思わせて、それを話題にして液晶アクオスを広めることが「世界の亀山モデル」というシールをつけた本当の目的なのではないか。そうすると、はがせばすぐに取れるシールにしたのも、自分で「世界の」とつけたことも合点がいく。
なるほどね。目の付け所がシャープだね。
気象科学館リニューアルにむけて(2010-04-17更新)
気象庁・気象科学館は、リニューアルのため5月5日まで休館中。
で、今日は気象科学館案内員対象に、新しい機器の研修会がありました。
新しい機器は大きく3つ。
まず一つは「ひょっとして大雨キューブ」
中に入ると、センサーが作動し、映像・音響・照明・送風を駆使して前兆現象を再現。
大型スクリーンと床面映像演出により大雨をリアルに体感できます。
といっても、水を使っていないので、ぬれることはありませんから心配はいりません。
2つめは、「地震速報トライアル」
4つの席は、大きなテーブル上にある車や家庭、学校などの4つの場所。地震速報があったときにどうすればよいか、クイズに答えます。そして、S波が到着すると、座っている椅子が揺れる!
そして、「災害ポイントウォッチャー」
地震・津波、夕立、台風の気象情報や前兆現象をもとに、危険な状態にいる人は誰かをタッチパネルで選ぶものです。
ただし、安全とされている人が本当に安全なのか(こうすれば100%安全なのか)、という点については説明を聞いた案内員の中でも一瞬声が上がったが、庁内でも議論があったとか無かったとか…ムニャムニャ。
また、体験ものではありませんが、今までも展示されていた「天気予報のできるまで」のビデオが、予報官のパネルらしい席で視聴できるようになります。
気象科学館リニューアルオープン!(2010-05-08)
気象庁・気象科学館がリニューアルオープンしました。
4月17日の研修会の時点で、調整中だった新しい機器はどうなったでしょうか。
まず一つは「ひょっとして大雨キューブ」
入り口の左右に関連した内容のパネルが取り付けられています。
「天気予報のできるまで」のビデオ
新しいビデオになっています。さらに、案内員が聴覚が不自由な方や外国人の方のためにその強大な権力で設定を変えると、日本語の字幕や英語の字幕を表示させることもできます。
ちなみに手前の4台のモニタは、3階の天気予報現業室で予報官が見ているモニターの一部です。
「地震速報トライアル」
立ち入り禁止が取れました。もう少し近づいて写真を撮ってみました。
何かカッコイイっす。
そして「災害ポイントウオッチャー」
他のものも含めた展示物の詳細な解説は、案内員をしたときにまた写真撮ってぼちぼちやりたいと思います。。。
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