4月から6年生の(たぶん)女の子からの質問。
飛行機に乗った時に雲の中に入るとバン!と揺れますが、
どうしてそうなるのでしょう?
雲を抜けると揺れない状態に戻りますよね。教えてください。
ほほう。こいつは気象予報士として答えてみたい。
で、回答↓
雲は水滴でできていますが、別に飛行機が水滴にやられ
て揺れるわけではありません。
くわしくは中学校で勉強しますが、雲は、上昇気流という、
下から上にいく空気の流れがあるところでできます。
そんなところを飛行機が通ると、空気の流れにおされて
機体が揺れるわけです。
積乱雲(雷雲)はとくに上昇気流が強いので、場合によっ
ては飛行機が安全に飛べなくなってしまう危険性すらあり
まづ。だから飛行ルート上に積乱雲を見つけたら、そこを
避けて通るようにしています。
ちなみに、「晴天乱流(せいてんらんりゅう)」と言って雲が
なくても突然激しく揺れる場合もあります。だから飛行機の
中では、なるべくシートベルトをしておきましょう。
その、晴天乱気流(せいてんらんきりゅう、Clear-Air Turbulence : CAT)は眼でもレーダーでも見つけることができないので、回避することも難しいというパイロット泣かせのものという。
そういえば初期の気象予報士試験は一般予報の他に航空予報と波浪予報が選択できるんだったよな…。懐かしい…。
2010-03-24
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