0053 ペットボトルの種類
※本記事は旧ブログ2012年4月7日公開の記事をリライトしたものです。もしかしたら技術革新されて変わっている点があるかもと思ったけど、 いくつかのペットボトルのメーカーや業界団体のサイトを見たら同じ説明でした…。
まず、この2つのペットボトルを比べてみましょう。この2つのペットボトルには大きな違いがあります。どこかわかりますか。
注目してもらいたいのは口の部分。
左は白いですが右は無色透明ですね。さらに、右側の方はネジに切れ込みが入っているところに気がついた人もいるでしょう。
右側の無色のボトルは「アセプボトル」といって、ペットボトルの中でも特に、ペコペコした軽いボトルです。口部ネジに切れ込みがあるのは、ふたを開けた時のガス圧を解放させるためと、軽量化(廃棄物量低減)というねらいがあります。
一方、左側の白い口のボトルは「耐熱ボトル」といわれ、アセプボトルよりも堅いです。口の白い部分は、結晶化されたPET、すなわち、物質としては口も本体も同じです。このタイプのボトルでは90℃以上で飲料が充填されます。なお、アセプボトルの場合は常温充填ですから、無菌状態で充填する必要があります。
ところで、アセプボトル、耐熱ボトルとも、ボトルの底の部分は左のようにおおむね平らな形なっていますが、右のように花びら形状(ぺタロイド形状といいいます)になっているものもあります。
これは炭酸飲料に見られるものです。
「炭酸ボトル」は耐熱ボトルよりももっと堅いものです。口が無色透明のものは、アセプボトル同様、常温充填ですが、炭酸なので自己殺菌がなされています。
一方、「炭酸ボトル」と思いきや、口が白いものもあります。これは微炭酸飲料などに使われる「耐熱圧ボトル(炭酸耐熱ボトル)」で、最高の強度と耐熱性をもちます。とはいえ、圧力で破裂する事故防止に口部ネジに切れ込みがあります。
炭酸ですから加熱充填はできず(加熱したら炭酸が逃げてってしまいますから)、常温充填で熱水シャワー殺菌します。材料樹脂にも工夫があり、新触媒により分子規則性を改良して軟化点を向上させているのです。
ひとくちにペットボトルといっても、いろいろな種類があるんですね。
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