東京大学総合研究博物館へ。
特別展示 FORMOSA-異端の植物学者 早田文藏
早田文藏(1874-1934)は、東京帝国大学の教授で、附属植物園(通称 小石川植物園)の第3代園長だった方です。台湾の1600種を超える植物に命名した「台湾植物学の父」。

いつもながら圧巻の資料ですが、竹類の株を丸ごとの標本がインパクトありました。
9月5日[金]まで。
ミニ企画展示 東京大学で見つかった田沢湖産クニマスの標本
詳しい経緯は論文を読んでいただくとわかるのですが、かいつまんで言うと、
前提:秋田県田沢湖に生息していた固有種クニマスは、1940年に絶滅している。
①1985年、雄雌2匹を写した1枚の紙焼き写真が発見され、ヒメマスだと思われていた。
②2011年その写真と同じ写真が1911年刊の本に載っており、そこには「田澤湖の国鱒(上は雄、下は雌)」というキャプションがあり、①の写真は100年前という現存する最古のクニマスの写真だとわかった。
③2025年2月22日、「田沢湖 クニマス」と記された布タグ付きの雄の標本が発見された。これは①②の写真の雄個体だった。
④2025年3月5日、1916年(大正5年)1月20日採集の雄雌2個体の標本が発見された。これらには「口黒鱒雌」「田沢湖クニマス」と布タグが付いていた。
⑤魚類標本台帳にある「口黒マス雄」が標本「口黒鱒雌」のことだと考えられ、台帳の「雄」は誤記だった。
⑥それでは「口黒鱒」とは何か。見たことある人は誰も生きていないし、標本も残っていないなかで「口黒鱒雌」の標本が出てきたわけだ。山梨県西湖の銀色の未成熟個体と比較した結果「口黒鱒」の正体はクニマスの未成熟個体と分かった。
ちなみに田沢湖のクニマスは絶滅したのですが、絶滅前に西湖へクニマスの受精卵を放流した人がいて、人知れずいい感じに繁殖。で、さかなクンが西湖でとれたヒメマスに黒い個体があったのを見て、詳しく調べてもらったら絶滅したと思われていたクニマスでした~という話は、当時大きなニュースになりましたよね。
2月22日の標本

3月5日の標本


こちらは8月1日までで終わってしまいました~。


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