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0928 水酸化ナトリウム水溶液をガラス瓶にゴム栓で保存。是か非か?

これは、うちの学校にある希塩酸と水酸化ナトリウム水溶液です。

ふたに注目してみましょう。希塩酸のびんはガラスのふたですが、水酸化ナトリウム水溶液のびんはゴム栓です。
水酸化ナトリウム水溶液のような強いアルカリ性の水溶液は、ガラス栓を使ってはいけないのです。
なぜか。
大きく2つの理由が取りざたされています。

一つは、空気中の二酸化炭素と反応して生成した炭酸ナトリウムができ、それがガラス栓の隙間に入り込んで膨張することから、固着して抜けにくくなる、という理由です。
2NaOH+CO2→Na2CO3+H2O
ゴム栓でも炭酸ナトリウムはできますが、ゴム栓なら栓の形が変わるので抜けやすいですね。

もう一つ指摘されているのは、「濃アルカリはガラスを溶かすから」という理由です。これに関連して、ガラス栓のすり合わせが水酸化ナトリウムに腐食されたりして栓がとれなくなってしまうからダメだという説明もあります。

「濃アルカリはガラスを溶かす」ということでしたら、そもそもガラス瓶に入れること自体、間違っていることになりますね。
たしかに、固体の水酸化ナトリウムは、プラスチック容器に入っています。

一方、水酸化ナトリウム水溶液用のガラス瓶は、もちろん何回も使っては補充してですが、もう15年以上使ってます。でも、塩酸などのガラス瓶に比べても、ガラスが薄くなったようにはとてもみえません。すごくゆっくりとした反応、ということはまちがいなさそうです。なので、割れるリスクはさておき、ゴム栓使えばガラス瓶でもいいじゃん!という気もしています。

が、水酸化ナトリウム水溶液をよく見ると中になんかぬるぬるしたものが発生しています。これは、もしかしたらガラス成分がアルカリに溶けた物かもしれません。
…やっぱりプラスチックの容器に変えようかなorz

そういえば、弱アルカリ性ですがアンモニア水はどうでしょうか。
最近はプラスチック容器が多いですが、かつてはガラス瓶も使っていました。
こちらはアルカリ性といっても弱いので、ガラスが溶けるかどうかは気にしなくていいからかもしれません。ということでアンモニア水容器の新旧対決!

というか、新しいのを買わずに、古いアンモニア水早く使い切ろうね(^^)

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