0146 ナンキンハゼ@正一位稲荷大明神

 横浜市都筑区勝田町に関家住宅って国指定重要文化財があって、一般公開を見に行きました。さすがに歴史を感じさせるものがありましたが、撮影した写真をSNSなどに上げるのはNGということで、ブログも同様だろうなと思って自粛しています。そりゃ実際に今も人が住んでいるわけですし、自分ちを勝手に写真を撮られ、あまつさえネットにアップされたら嫌だろうなと。

 で、関家住宅から50mくらいにしに離れたところに正一位稲荷大明神があります。関家住宅の一般公開の時間より早く来てしまったので、せっかくですのでお参りしてみました。

 「正一位稲荷大明神」って地図検索したんですが、もうあちこちあるんですね。「月極駐車場」みたいなチェーン店でしょうか。ということで調べてみました。
 「正一位」というのは、神社における神階の最高位らしくて、そのあとに従一位、正二位、従二位、正三位、従三位、正四位上、正四位下、従四位上、従四位下、正五位上、正五位下、従五位上、従五位下、正六位と全部で15段階あるのだそうです。

 だとすると最高位がそんじょそこらにあるのはなぜか。これはまず伏見稲荷神社という正真正銘の正一位の稲荷神社があります。で、この稲荷大神から御分霊である神璽おみたまを授かり、守護神として祀ることを稲荷勧請というのですが、「勧請した神体にも“正一位”としていいよ」と後鳥羽天皇がOKを出したので、3万ある御分霊が全部正一位となってしまった、というわけです。
 これだけ増えると、ありがたみがなくなり、他の正一位のところも迷惑しそうですよね。ましてや従一位以下の神様の心中を察するに余りあります。自分は苦労して取得したのに、そこらへんの小さな稲荷が自分より上位の神階をさして苦労せずにもらっているのだから。
 ひょっとしたら後鳥羽天皇は神階という制度をぶっ壊したかったのかもしれません。
 だって考えようによっちゃ神階って、某テレビ番組っぽくいえば「一流神様」とか「普通の神様」とか「拝む価値なし」みたいな神様の格づけみたいなもので、それこそ神をも畏れぬ罰当たりな行為じゃないですか。だったらみんな「一流の神様」でいいじゃないかという考えも首肯できます。

 さて話を戻そう。稲荷といえば狐さん。

しっかり拝んできました。なんてったって「一流の神様」ですから。


 と、なんとなしにお参りしてみたら、気づいたのですよ。あれ、この木…

なんかいい感じに実がなっているじゃないですか。

ナンキンハゼ Triadica sebifera トウダイグサ科
 この後真っ赤に紅葉する予定です…
 ちなみに種子からロウソクがつくれるそうです。身近にナンキンハゼがあれば、ぜひやってみたいですね。

ええもん見たわ…もしかしたらこれが正一位稲荷大明神のご利益ってやつか!?

植物

Posted by rikaniga