2024年6月29日をもって、東芝未来科学館の一般公開が終了となりました。
渋谷区ふれあい植物センターでしょ、東京タワー水族館でしょ、セルロイドハウス横浜館でしょ、船の科学館、そして東芝未来科学館…。設置者の方針変更とか経営難とか施設の老朽化とかいろいろ理由はありますが、やっぱり閉館は寂しいものです。
※閉館ではないけどハチラボは指定管理者が交代しましたね…。
私の場合、何度も足を運ぶ余裕はないし、ぶっちゃけ行かなくても、そこにあることを知ってて、いつか行きたい、行こうと思えばいつでも行ける、見れる(ので今すぐに行かなくていい)という安心感にどうしても甘えてしまいます。「いつか行きたい」リスト(googleマイマップで登録して、ある所に行く用事ができた時に、ついでに近くに行きたいところはないかな…と探すことが多い)はあるものの、そのリストに載ったまま何年も行ってないまま…という場所は、今見たら512か所もありました。
その中の結構な数が、街化石スポットとか、ちょっと気になる建築物とか、その場所で数枚の写真を撮れば十分で、わざわざそのためだけに時間と交通費をかけて行くのはさすがにどうなのよ…という場所でもありますが。
実は、東芝未来科学館もその一つで、何年も前から川崎の駅前にあると知っていて、気にはなりながらも、行こうと思えばいつでも行ける、見れる(ので今すぐに行かなくていい)という安心感に甘えて行かないままでした。今思えば東芝の経営や財務に関するニュースがあったころに動いておくべきだったな、と自分の見る目のなさに反省しています。もっと早く行っておけばよかった。
ということで閉館前に行ってきました。土日は混むだろうと踏んで、平日の25日、期末試験で生徒が午前で帰る日に、午後年休を取って川崎で行ってきました。
川崎駅から、見える。
駅からの誘導もちゃんと。こいつ…誘ってやがる!(ちなみに予約制)
そして入り口
ヒストリーゾーン
特に今回取り上げてみたいのがヒストリーゾーン。
茶運び人形に
万年時計。科学館の目玉展示物にふさわしく、これがまたすごいんだ!
もちろんただの時計ではありません。
上部の半球は太陽の位置が分かります。これだけでも天体の教材に使いたいくらい。ICT機器だとなんだかんだ言っても結局2次元じゃないですか。それが3次元で見られるのってのはないですよ。
その下の時計群。いつもの時計の他、月齢、六十干支、七曜、二十四節季、そして不定時法
この不定時法というのがなかなかの曲者です日の出、日の入りを明け六つ、暮れ六つとして昼と夜の時間をそれぞれ6等分して一刻が定められるのですが、そうすると、同じ日でも昼の一刻の長さと夜の一刻の長さが異なってくるのです。これは時計を作る側からいうと大変です。つまり、2時間おきに時報を鳴らせばいいのではなく、昼は一刻が2時間15分、夜は一刻が1時間45分で時報が鳴る時計を作るのですから、これだけでもめんどくさそうだとわかってもらえると思います。さらに、日によって昼と夜の長さが違いますから、今日の日の出、日の入りの時刻もおさえておかなければなりません。コンピュータもない時代、からくりだけでどうやって作ればいいのか、見当もつかないのではないでしょうか。そう考えるとすごいですよね、マジで。
そしてベルもならせます。
ヒストリーゾーンにはその他にも
マツダランプ
初期の電球
各種家電
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計算機
ワープロにパソコン。
ちなみにノートPC「ダイナブック」が登場したのは、ちょうど学部生だったころですが、当時、ノートPCは群雄割拠の時代。98NOTEとEPSON PCが主流で、一部DOS/Vマシン(「マハポーシャ」は激安の割には製品は良いという評価をよく聞きましたが、実際に買ったという人は私の周りではいませんでした)、別枠でMacという感じで、ダイナブックは「東芝の社員も使わない」などと言われ、評判はよくなかったし、見かけることもなかったです…。ここ何年かでまた聞くようになりましたが。
いや、ヒストリーゾーンは古いものマニアの私にはたまらない。
ここまででも結構な分量になったので後編に続く。
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