0234 「光」の体感型実験装置群巡回展(後編)
7.正反対ミラー
へこんだ形の鏡。左の画像は横に曲がっているので、実物が左手をあげているのに、像も左手をあげている。
右の画像は縦に曲がっていて、上下が逆さになっている。いずれも、近づいて焦点の内側にはいると、普通の鏡と同様になる。
8.巨大目玉ロボット
外観は、こんな感じです。
で、「目」の中に入ると、スクリーン(網膜)の中に像ができます。ただし最初はぼやけているので、メガネをかけてピントを合わせなくてはなりません。
9.光の肖像画
緑色の光では何かよく見えませんが…
光の色が変わると、何かが見えてきます。
白い光の下でみると、こんな画です。
このときは下からRGB3色の強い光をあてているのです。
10.3D幻灯館
これはよく見かける赤と青の影による3D映像です。暗い部屋で赤い光と青い光を物体に照らし、できた影を赤青メガネで見ることで立体的にものを見ます。
11.透視の部屋
左のような4つの窓のある部屋を赤外線・可視光線越しに見たときのようす。
右上と左下はそのままあいていますが、右下は黒いビニール、左上はアクリルがあります。
その部屋に人が入ったとき、赤外線と可視光線で見たときのようすが下の画像。左右が逆になっていますが、
黒いビニールでは可視光線ではその奥にいる人が見えませんが、赤外光ではくっきりわかります。
ところが、アクリルのところは可視光で見えるのに、赤外光では反応しません。
この他、手すりをしばらく握ってから手を離すと、赤外光では握った跡がはっきりと見えます。
12.紫外線写真館
紫外線でものを見てみましょう。
チョウは紫外線をあてるとメスだけ反射して白くなります。こうやってメスは居場所をオスに教えているのですね。
花の場合も、丸い部分が、ハニーガイドといって、虫に蜜のありかを教えています。
メガネ。紫外線を吸収するので黒くなります。
実は日焼け止めには「反射型」と「吸収型」の2つのタイプがあります。見かけ上は、どちらも同じように見えますが…
「反射型」は、紫外線を反射して白くなるのに対し。「吸収型」は紫外線を吸収して、黒くなります。なお、紫外線のエネルギーは日焼け止め自身の中に吸収するので、お肌は守られる、ということのようです。日焼け止めにもこんな違いがあったんですね。
最後に
以上、大人が子どもに伝える日常の科学シリーズ2・「光」の体感型実験装置群巡回展の紹介でした。
ま、子どもも見に来るのですが、正直子どもには理解できないものも多いですよね。主催者の方もそれはしょうがないと割り切っているようすでした。むしろ大人が子どもに教えるようになればよい、とのことです。
もっとも、特にレーザーの原理模型あたりなどは、私たち解説担当者(しかも私は理科教師)でも説明に手こずるのに、理科にあまり強くない普通の大人が正しく子どもに教えられるのか…という素朴な疑問は残りますが。。。
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