薬品を整理していると、古い試薬類がゴロゴロ出てきます。
使用予定もないので、安全面から考えると処分すべきだというのはわかっているどころか、「使わない薬品は処分すべし!」という内容の薬品管理の原稿を書いたことも、一度や二度ではないのですが、実際に不要な薬品を全部処分をしようとすると、それだけで大仕事。処理業者に車で引き取りに来てもらうことになるから、一度にすべての理科室中の不要薬品を廃棄することになります。
一度フォルタン型気圧計が破損したので、処分したら水銀処理ということで結構な金額かかかったそうです。ついでにこんな物騒なものいらない、ということで試薬の水銀やら水銀体温計を一緒にもっていってもらったのですが、その後、ネスラー試薬(アンモニア、アンモニウムを検出する試薬。水銀を含むので医薬用害毒物。)が1本見つかり…(汗)
それとは別に不要薬品を業者さんに持って行ってもらったこともあったのですが、その時、若気の至りで「そのうちまた使うかも」という気持ちもあり、残したものも多いんですよね。今なら余裕で捨てるのですが。
薬品は買うより捨てるほうが大変
椰子油の瓶。合資会社林○次商店 とあります。○は破けてよくわかりません。

チオ硫酸ナトリウム。トレードマークは同じですがI.HAYASHIと英語バージョン。

調べたところ「合資会社林市次商店」が正解のようです、2000年に東京都中央区日本橋本町4-6-1にあったようですが、その後移転、有限会社林ケミカルとなっていましたが、2018年8月14日までに事業を停止し、自己破産。 負債総額は約1億円。
ちなみに林ケミカルでは、2009年に専門学校生の少年(19)に必要な書類の提出を受けずに爆薬の原料になる薬品を売ったとして、法人としての同社と売った男性社員(34)を毒劇物取締法違反(譲渡手続き違反、知情販売)の疑いで書類送検されたそうです。
株式会社日本理化学のメチルオレンヂ。
ちなみにダストレスチョークの日本理化学工業株式会社とは無関係。このほか日本理化学薬品株式会社とか、日本理化学株式会社とか調べれば出てくるけど、業務内容からこの会社とは別みたい。

小西製薬の過マンガン酸カリウム。
三晃製薬工業の昇華硫黄。三晃製薬工業は1991 年「三晃製薬工業㈱」より「協和医療開発㈱」にに商号変更。


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