0020 タンポポ
「タンポポ」はキク科タンポポ属 (Taraxacum)の植物の総称です。
タンポポは1本の茎の上に、小さい花がたくさん集まって1つの頭花をなしています。
このたくさんの花を支えている部分が総苞(そうほう)といい、タンポポなどキクの仲間に特有のものです。
在来種と外来種
これは在来種のカントウタンポポ。総苞がぴったり張り付いていますね。
セイヨウタンポポは、もともとは海外から日本に侵入してきた外来種で、カントウタンポポのような在来種を追いやっています。
セイヨウタンポポでは総苞が反り返っています。
反り返りの有無で在来種か外来種のセイヨウタンポポか区別がつきそうですが、反り返っていない雑種の存在も指摘もされ、そう簡単に見分けのつく話でもないようです。セイヨウタンポポとカントウタンポポの交雑種というのも存在するようですし。
シロバナタンポポ
ところでこちらはシロバナタンポポ。総苞は少し反り返っていますね。
タンポポの葉
タンポポの葉は、ギザギザと切れ込みが入っているというか三角形が一列につながった形というか、これまた特徴的な形をしています。
タンポポの葉は、茎の途中から出ていません。地面すれすれのところから平らなまま四方八方に葉が広がっています。バラの花の形に似ているので「ロゼット(英: rosette)葉」と言われています。
タンポポの茎
タンポポの茎を切ってみました。ストローのように中が空洞化しています。
タンポポの綿毛
タンポポの綿毛。花の「がく」にあたる冠毛の部分です。
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