今日はタンポポの花を双眼実体顕微鏡を使ってじっくり観察します。
タンポポの一つの花、というとどんなものを思い浮かべるでしょうか。
こんな感じのものを思い浮かべる人もいると思います。
でもこれは、頭状花序、略して頭花といって、茎の先端が幅広く広がって,そこからたくさんの花が並んでいる「たくさんの花の集まり」なのです。
では、タンポポの一つの花とは、どんなものでしょうか。頭花を半分に切ってみました。
そこから、ピンセットでタンポポの一つの花(小花)を取り出してみます。
花弁の先端を見てみますとギザギザと5つの山が見られます。5枚の花弁がくっついた合弁花なのですね。ただし、なかなかこのように5枚と確認できる状態で見ることは難しいです。
めしべの先端がくるりんぱしています。花粉もついていますね。
子房もあります。
わかりにくいのがおしべ。教科書などの図と比べてみても、めしべの花柱あたりを指しているような図ばかりで、まして図が小さかったりスケッチだったりするとよくわからない。
めしべにぴったりくっついている、白枠で囲んだところ、これがおしべです。
じゃ、他の写真でもおしべを確認してみましょう。
それからこのもじゃもじゃした毛みたいなのががくです。
タンポポについては、花の分解の話の前に、タンポポそのものの花なしもしておきたいところですね。
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