1700 Kids ISOを振り返る(12) 

河辺隆也先生の訃報に寄せて(2011/10/29)

10月28日、ArTechのキッズISO事務局から一通のメールが。

【訃報】キッズISOプログラムを応援して頂いてる皆様へ

というタイトル。
もしかして、いやまさか…という気持ちが交錯しながらメールを開いてみると…

国際芸術技術協力機構(ArTech)理事長の河辺隆也儀、平成23年10月25日急逝致しました(享年73歳)。
ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます。

え、本当に河辺先生が?たしかに何年か前から、少し体調が悪いとは聞いていたけれど、でも…。

河辺先生との、そしてキッズISOとの出逢いは平成14年になります。財団法人省エネルギーセンターの省エネルギー教育推進モデル校に勤務校が指定され、自分が直接の担当者になっていたとき、こういう教材があるよ、と紹介されたのが出始めた頃のキッズISO。さっそくこの教材を使って省エネ教育をしていたら、先生用マニュアルを作りたいので手伝いをしてほしい、ということで、当時の事務所である渋谷の国連大学に招かれ、河辺先生とお会いしたわけです。

それから河辺先生、そしてキッズISOとは縁があり、環境教育研究会の司会やインストラクター審査などをやってきましたが、なんといっても一介の中学理科教師が去年、一昨年と2回にもパリ・UNESCOに行けて拙い英語で講演できたのは河辺先生のご推薦によるものです。

最後にお会いしたのは今年の8月。渋谷区上原の事務所でKidsISOの環境教育研究会の時でした。あのときは、お元気だったのに…。11月にキッズISOを導入したいという海外の方が来日するので、授業を見せてほしいなど話がありましたが…。

そういえば、私と同様にUNESCOに参加したキッズISOに深く関わっている日本人何名かで、ちょうど河辺先生のいないときに、先生がキッズを世界中に広めようとしている熱い気持ちについて、そしてご自分の残された時間を意識しながら精力的に動いている、なんて話をパリのホテルかレストランかでしていたのを思い出しました。

残された中学教師である自分に何ができるか。いや、やることはたくさんあるのだけれど、他の仕事にかまけていたなと反省。気を取り直して今後もしっかりキッズISOプロジェクトを推進の手助けを教師の立場からしていきたいと思ってます。

河辺隆也先生のご逝去を悼み,謹んで哀悼の意を表します。

河辺先生お別れの会(2011/12/15)

国際芸術技術協力機構(ArTech)理事長の河辺隆也先生の突然の訃報を聞いて、もう四十九日になるのでしょうか。
12月14日に国際文化会館で「お別れの会」があり、今までのお礼と最後のお別れを伝えに参加してきました。

ArTechの方々や、パリでいっしょだった方とお会いし、久しぶりに生前の河辺先生の話をすることができました。
また、生前はほとんど知らなかったのですが、世界的なプラズマの研究者ということで、研究者仲間の方もかなり多くいらしていました。それならもっといろいろプラズマの話を聞いておくんだったと、いまさらの後悔をしています。

河辺先生の遺志をついで、キッズISOはこれからも広がっていくことでしょう。
河辺先生、ありがとうございました。安らかにお休み下さい。
合掌

たわごと

Posted by rikaniga