1701 Kids ISOを振り返る(13)
その後を2024年現在から振り返ってみます。
川辺先生がなくなった2011年。この前後2~3年は自分のキャリアの中でも大きな転換期でした。文部科学省と関わることになり、理科教師として自分の研究の方向性が、環境教育とか情報・図書館教育とか、動物介在教育とか、傍流とか色物とか言うと怒られそうだけど、理科教育の周辺領域から、学力とか評価とか教育課程とか、理科教育の核心地へシフトしていきました。ブログが軌道に乗ってきたのもこのあたりです。
一方、忙しくなってきたため、夏休みでもなければ来館者がほとんど来ない大手町の気象科学館で、のんびりと休日に案内員をしているような余裕もなくなったので、気象予報士会は休会します。また、KidsISOのアーテックの他にも、2つほど教員としてNPOとかNGOに関わっていましたが、そのあたりから疎遠になっていきました。
そして、川辺先生のいないアーテックとの関係も然り…。
旧ブログのKidsISO関係の一連の記事を新ブログへ移転するに作業で、旧ブログ中にあるアーテックのリンクを踏むと、リンク切れになっていました。あれ?
そこで、そういや最近はKidsISOやアーテックはどうなっているのかな、とネットで調べてみると、ネット上のKidsISOのページは川辺先生が存命中の時期に更新されたものもかなり多く、令和に更新されたものだけを見ると、「北海道が関与する事業としては令和2年度(2020年度)をもって終了しました」とかみえこどもエコ活動(旧キッズISO14000)と思いっきりKidsISOと同じシステムを県が主体にやっている(ここまで大々的にやっているということは、決してパクリではなく、正式に許可は得ているのでしょうが)とか豊島区が令和3年度までのことしか書いてないとか、終わった話ばっかりで、現在進行形のところが見つかりません。と思ったら、昭島市のサイトの令和4年度キッズISOのページに衝撃の情報が!
キッズISO14000プログラムの終了について
キッズISO14000プログラムについては、子ども向けの環境学習プログラムとして昭島市でも取り組んできましたが、実施元である特定非営利活動法人国際芸術技術協力機構より、令和4年度をもってプログラム実施を終了することが発表されました。
つきましては、昭島市における取組も令和4年度をもって終了とさせていただきます。
これまでプログラムに取り組んでいただいた皆様、誠にありがとうございました。
まじか!
そういえば、国内はともかく、海外でのKidsISOも廃止なのかな。あれだけ世界に広がったのに川辺先生も無念だろうな。
でもそれでみえこどもエコ活動(旧キッズISO14000)の謎が解けた。意味が分かると怖い話ってやつだな。
さらになぜか平成29年度だけ、アーテックの事業報告書をネットで発見。川辺先生と二人三脚でキッズISOを広めていかれたK女史のお名前が。懐かしい。その節はお世話になりました。今も元気にされていらっしゃるとよいのですが。
ちなみに報告書には「事業の成果」として国内では前年度に引き続き学校現場の受け入れが難しい状況が続いた、とありますが、コロナは起こる前だから関係ないし、イケイケどんどんで広がっていたあの時期のことを考えると、正直失速感をもちました。
そしてこともあろうに一般社団法人 ArTechのサイトが?!
詳しく見ると2023年3月にNPOのアーテックが解散。これは先ほどの昭島市の令和4年度をもってプログラム実施を終了するっていうことと一致しますね。で、その1年後の2024年4月、一般社団法人ArTech設立して、これまでのプロジェクトをベースにインストラクターの有志でSDGsに寄与する新なKids SDGs プログラムを展開している、ということらしい。
インストラクターの有志ってことだからK女史は関わっていない?そもそも関わるんだったらNPOとKidsISOをたたまないだろうし。それにKids SDGs…そうだ、キッズISO14000プログラムってのは、本家ISOから名前を使っていいって、許可されたって川辺先生が言っていたな…(遠い目)
Kids SDGs、ちょっと気になるけど、ISO時代以上に苦戦を強いられているだろうし、知ったからと言って自分は関われる状況ではないので、知らぬが仏でいこうと思います。
それにしてもまあ、栄枯盛衰というか、諸行無常というか…。
Kids ISOを振り返る ー完ー
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