大気特論:乾き燃焼ガス量の計算(2011-09-19)
10月2日(日)(注・2011年の話です)に試験がある公害防止管理者試験(大気1種)を勢いで受験することになり、無謀にも試験半月前にしてようやく試験勉強に着手しました。
なので、このブログでは突然、今日から連続で、できなかった過去に出題された計算問題について、その解説をしていきたいと思います。
まず 「大気特論」から、乾き燃焼ガス量の計算として、平成18年度の問3を取り上げます。
問3 プロパン100m3N/h と灯油200kg/h を混焼して完全燃焼している加熱炉がある。乾き燃焼ガスを分析したところ、CO2濃度は13%であった。乾き燃焼ガス量(m3N/h)はおよそいくらか。
ただし灯油の質量組成を炭素87%、水素13%とする。
(1) 2800 (2) 3300 (3) 3800 (4) 4300 (5) 4800
プロパン100m3Nが完全燃焼したときに発生するCO2の、標準状態での体積は
C3H8+5O2→3CO2+4H2O より、
プロパンの3倍、300m3Nとなる。
また、灯油200kgが完全燃焼したときに発生するCO2の、標準状態での体積は
200kg×0.87 灯油200kgに含まれる炭素の質量(kg)
200kg×0.87/12 灯油200kgに含まれる炭素の物質量(kmol)
→これはそのまま灯油200kgに含まれる二酸化炭素の物質量(kmol)でもある。
200kg×0.87/12*22.4 灯油200kgに含まれる二酸化炭素の標準状態での体積(m3N)
これを計算すると325m3N
加熱炉全体で発生しているCO2は1時間あたり
300+325=625m3N
これが濃度13%にあたるのだから、乾き燃焼ガス量は、
625÷0.13=4807m3N ・・・(5)
大気特論:重油を完全燃焼させたときの空気比の計算(2011-09-20)
つづいて、公害防止管理者試験 「大気特論」 の問題から、平成18年度の問4。ちなみに平成20年度の問4も、数字だけ変えた問題が出題されています。
問4 炭素 86.0%,水素 13.0%,硫黄 1.0%の組成の重油を完全燃焼させたとき,. 乾き燃焼ガス中の SO2濃度が 500ppmであった。空気比はおよそいくらか。 ただし,重油中の硫黄分はすべて SO2になるものとする。
(1) 1.1 (2) 1.2 (3) 1.3 (4) 1.4 (5) 1.5
硫黄32kgが燃焼すると22.4m3Nの酸素を必要とするから、
硫黄s(kg)では必要とする酸素は22.4*s/32=0.7s
S+O2→SO2 だから、必要とする酸素の体積も、発生するSO2の体積も0.7sになる。
渇き燃焼ガス量G’はS=0.01として
G’=0.7*0.01/(500*10-6)
0.7*0.01 0.01kgの硫黄を完全燃焼すると出てくるSO2の体積m3N
/(500*10-6) それが500ppmというのだから、全体の渇き燃焼ガスの体積は…
G’=0.7*0.01/(500*10-6)=14
理論空気量 Aoについては
Ao=8.89c+26.7h+3.33s
=8.89*0.86+26.7*0.13+3.33*0.01=11.15
G’=mAo-5.6hから
14=m11.15-5.6*0.13
∴ m=(14+5.6*0.13)/11.15=1.32 …(3)
このあたりの公式、というか係数を覚えていないときつい問題ですね。
はやく、ふろな、333とか語呂合わせで…。原理から導き出すこともできなくはないけれど、時間がかかるし、ただでさえ計算が大変…。
大気特論:乾き燃焼ガス中のSO2濃度(2011-09-21)
公害防止管理者試験 「大気特論」 の問題。今日は平成19年度の問3です。
電話帳にたよらず、原理を考えて解いてみました。たまたま合ってたってことはないと信じたい・・・。
メタン40vol%、プロパン60vol%の混合ガス燃料に不純物としてH2S が100vol ppm含まれている。この燃料を空気比1.2 で完全燃焼させたとき、乾き燃焼ガスのSO2濃度(vol ppm)はおよそいくらか。
(1) 5.0 (2) 7.5 (3) 10.0 (4) 12.5 (5) 15.0
メタン CH4+2O2 → CO2+2H2O
プロパン C3H8+5O2 → 3CO2+4H2O
なので、メタン0.4m3N+プロパン0.6m3Nを完全燃焼させるために必要な酸素は
2×0.4+5×0.6=3.8m3N
これだけの酸素を含む空気量(理論空気量)は 3.8÷0.21
空気比1.2だから所要空気量は 3.8÷0.21×1.2=21.7m3N
このうち、窒素や反応に使われない酸素は21.7-3.8=17.9m3N
一方、メタン0.4m3N+プロパン0.6m3Nを完全燃焼させてできる二酸化炭素は
1×0.4+3×0.6=2.2m3N
したがって乾き燃焼ガスの体積は、17.9+2.2=20.1m3N
つまりもとの混合ガス燃料の体積の20.1倍になる。
ということは、SO2濃度は混合ガス中のH2S濃度から20.1倍薄められたことになる。
100÷20.1=4.97 … (1)
大気特論:重油中の硫黄分(2011-09-22)
公害防止管理者試験 「大気特論」の最終回、平成22年度の問4です。
重油を完全燃焼し、乾き燃焼ガスを測定したところ、O2濃度が4.0%、SO2濃度が412ppmであった。理論乾き燃焼ガス量を11.0m3N/kgとすると、重油中の硫黄分(質量%)はおよそいくらか。
ただし、重油中の硫黄分は燃焼によりすべてSO2になるものとする。
(1) 0.6 (2) 0.8 (3) 1.0 (4) 1.2 (5) 1.4
乾き燃焼ガスのO2濃度が4.0%ということは、空気中に21%の酸素がありますが、21-4=17%分の酸素しか使われていないということ。
すると、理論乾き燃焼ガス量では11.0m3N/kgですが、実際の乾き燃焼ガス量は、酸素が21%ではなく17%というところから、
11.0×21/17=13.58m3N/kg
この体積の412ppm分がSO2です。したがって、SO2の体積は
13.58×412/1000000=5.59×10-3m3N/kg
これを質量にして
5.59×10-3m3N/kg × 32 /22.4=7.99×10-3 kg/kg
すなわち 1kgの 0.8% ・・・(2)


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