2071 小型家電回収ボックス/エコキャップはエコ?

小型家電回収ボックス

※旧ブログで 2010-05-13 に更新された記事です。

自宅近くの図書館で、黄色い箱とのぼりを見つけた。

近づいてみてみる。小型家電のリサイクルボックスらしい。

ちなみにこのトラは「レアメタイガー」というそうだ。
しっぽの先がRになっているのを私は見逃さないぞ!!

で、小型とは15×25センチメートル以下で、この穴に入るものということ。

中をのぞいてみると…あ、なんかありますね。

ていうか、これ、余裕で手を入れて捨てた物が拾えるじゃん!いいのか?!
まさかもっていかれてもそれはそれでリサイクルだからとか言うんじゃないだろうな…

エコキャップはエコ?

※旧ブログで 2010-06-25 に更新された記事です。
 リンク切れは現在の当該サイトへのリンクを張りなおしましたが、この記事の内容が2025年現在も掲載されているかは確認していません。

新聞記者の方から、次のような話を聞きました。

N社が2007年1月からエコキャップ運動を始めています。売却代金をNPOに寄贈。NPOはそのお金でワクチンを買い、途上国に送っています。2008年11月現在、79万7000個集まり、996本相当のワクチンを提供したそうです。

キャップをたくさん集めてワクチンを寄付しました。いい話ですね。

それにしても79万7000個って、すごいですね。 1個が小さいとはいえ、どれくらいの量(たとえばゴミ袋何袋分)になるんでしょう。クイズにしてみたら面白そうですね。

ところで
79万7000個集まり、996本相当のワクチンを提供したそうです。

ってところに、何か引っかかりを感じませんでしたか? 何か重要なものが抜けているような・・・。そうです。お金にするといくら分か、という情報が書かれていないのですよ。

そこで計算してみました。
岐阜県聴覚障害者センターのブログ(リンク切れ)によると、400個のキャップが10円になります。
ポリオワクチンは1個20円です。ワクチンの値段は世界の子どもにワクチンを 日本委員会にも載っています。

79万7000個のキャップはお金にすると19925円となります。
買った1本20円のポリオワクチンとすれば996本とやはり計算が合います。

この金額が示されただけで、とたんにこの記事のとらえ方(印象)が大きく変わってくる人もいるのではないでしょうか。

19925円、ってことは2万円に届かないのです。 2007年1月から2008年11月ということは2年近くかけてやっているのに、ですよ。しかも、N社は東証一部上場で業界トップの会社(の持ち株会社)でありながら。

何か言いたくなりませんか?「だったらさぁ…」で始まる何かを。
この話、いい「メディア・リテラシー」 の教材になりそうだと思いました。

ところで、エコキャップ推進協会によると、キャップはちゃんとリサイクルされているようです。

このサイトに「ゴミとして焼却処分されますと、キャップ400個で3150gのCO2が発生します」
と書いてありますが、これでリサイクルの方法がサーマルリサイクルだったら、グーで殴りたくなります。

※サーマルリサイクル(熱回収)… 燃やした際に発生する熱をエネルギーとして利用する方法。プラスチックのリサイクルの6~7割を占めている。

そこで、キャップの回収業者はないかな…と探してみました。エコマ商事(現・株式会社エコマ)と言うところです。
あ、ちゃんと、マテリアルリサイクルですね。よかった。 ホントにグーで殴ったら私のお茶目なイメージが崩れてしまうところでした。。。

※マテリアルリサイクル(材料リサイクル)… 使用済みのプラスチックを溶かすなどして、もう一度プラスチック製品に再生し、利用する方法。プラスチックのリサイクルの3割弱を占めている。ペットボトルがフリースになるのもこの方法。

とはいえ、サーマルリサイクルでも、ペットボトルを燃やすことによって、本来ごみを燃やすのに必要だった重油がいらなくなった、という貢献はあるそうです。それならサーマルでもいいかな…という気持ちもあります。

PETボトルリサイクル推進協議会によると、PETボトルの選別は、ほとんどの市町村で手選別により行なわれています。なので、 キャップが最初から外されていると助かるわけです。もっとも、そのためにキャップの回収運動を企画したとすれば、それを考えた人はかなりの切れ者です。

もっとも、 ボトルにくっついているキャップの下の部分はそのままですが、あとで粉砕して水で比重分離するのでそこで分別されます。

ついでに45Lのゴミ袋で2700個という情報を 見つけました。

ただ、わからないのが、プルトップのリサイクル。 いちばんの疑問が、缶全体を集めないでプルトップだけなのか、という点。「(缶だと)置き場所がない」「重いから運びにくい」などという理由がいくつかあるようですが、そんな消極的な姿勢だったら、普通の空き缶リサイクルに任せたほうがいいんじゃ・・・というのが正直な感想。

アルミ缶リサイクル協会でもプルトップ回収については 奨励していません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました