アジアゾウのスーリヤさん(体重3610kg)。楽しいのかな、砂を背中にかけたり、ダンスをしたりしています。
ところで、「あんこさんとゾウ」という展示をやっておりまして、シャンシャンのほかにもこれが見たかったのです。
戦時中、動物園が空襲されて猛獣が逃げ出したら大変だ、という理由で猛獣が殺されてしましました。特にゾウさんについては、土家由岐雄「かわいそうなぞう」なんかのお話が有名です。
で、戦争が終わり、子供たちはゾウさんが見たい、という気持ちが強まり、ついにインドからインディラさんが、タイからは「はな子」さんがやってきます。もちろん、子供からの大歓迎を受けましたとさ。
もちろん、ゾウさんに会いたい子供たちは東京以外にもたくさんいます。そこで、インディラさんたちをつれて、移動動物園を行いました。156日かけて移動距離3500kmと長旅でしたが、300万人がインディラさんたちを見に来てくれました。一方、はな子さんも東京都下で移動動物園をやっていました。
さらに、はな子さんたちの移動動物園は伊豆大島にも行きました。
あんこさん
その頃の伊豆大島の様子。 そしてはな子さんと人々の記憶。
はな子さん、無茶しやがって…
そしてはな子さんは、井の頭自然自然文化園で過ごし、2016年に69歳の生涯を閉じました。日本一長生きしたゾウさんということになります。
動物園でいつまでもゾウがみられるように…いつまでも平和な世界でありますように…
あんこさんとゾウ。戦争のむごさと、子供たちの熱い思いと、がんばったゾウさんたちと。油断するとうるっと涙腺が緩みそうなのは歳のせいでしょうか。いつまでもゾウさんがみられますように!
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