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2178 理不尽な「化学変化と原子・分子」

 一応、化学科卒なんだけど、化学領域、とくに2年生の「化学変化と原子・分子」ではモヤることが多いんだよね。
 難しいという意味では3年の「化学変化とイオン」も難しいんだけれども、それでもあっちは物理領域に似ていて、案外筋は通っているので、わかれば納得のいく感じ、「だからこうなる」とストンと落ちる感じがします。
 ところが「化学変化と原子・分子」については、途中のステップが中2の知識では説明できないから、という理由があるとはいえ、生徒側から見れば、唐突に変なものが現れて、それを受け入れろ(暗記しろ)と言われるような理不尽さが、他の内容に比べて多いんだよね。

いやそれ思いつかないだろ!

 例えば水の分解。水を分解したいが、水は炭酸水素ナトリウムや酸化銀と違い加熱しても分解できなかった。さてどうするか。ここを学習する前の中学生だったら、普通は、いや相当がんばって既習知識を総動員しても、No idea となり、ここで詰むはずです。
 ところがさも当然のように「電気分解をする」という解決策が提示されます。しかもただの水には電流が(ほとんど)流れないから、水酸化ナトリウムを溶かす、なんてチート級の天啓までついています。
 いやこれ、生徒の既習の知識では電気分解という発想はまず出てこないよね。説明されたって、「電気で分解できるの?」「水酸化ナトリウムは分解されないの?」という感想や疑問をもってもおかしくない。

 また、酸化銅から銅を取り出したいが、ただ酸化銅を加熱するだけでは銅はできない。さてどうしましょう。というときに、既習の知識だけしかもち合わせていない生徒たちがどう考えるか。「それなら、銅の代わりに酸素を受け取ってくれる物質はないかな」「炭素とかどうだろう、きっと二酸化炭素になるよ」「では、酸化銅に炭素を混ぜて加熱してみよう」そうはならんやろ。そこで炭素だとか水とと混ぜて加熱する、なんて発想は、予習して教科書のちょっと先のところを見ない限り、出てこないでしょう。

 もちろん、やむを得ないことであるのは百も承知であるが、生徒の側では、考えてもしょうがないので、そういうものなのだと受け入れるしかないように見える。唐突に出てきたくせに見通しなんかもてるかよって話だ。

 だからこれらの実験では、よくわからないけどとりあえず水を電気分解したり、酸化銅に炭素を混ぜて加熱したりして、そのときできた物質が何かを調べて、どのような化学変化が起こったのかを考察したあとではじめて、電気なら水を分解できる、だから炭素が必要だったのだ、と落としているのが現実的な授業展開ではないかな。

そもそも原子とか分子って

 原子や分子についても、さも当然のように登場し、元素記号や化学式、化学変化を原子や分子のモデルで表わす、と怒涛のように原子や分子を使って学習が進められる。
 なんだけど、塩化ナトリウムはNaClとClに2がつかないのに、塩化銅だとCuCl2と2がつくのはなぜかとか、分子を作る物質と分子を作らない物質の区別だとか、中3や高校化学を学習しないと仕組みが説明できないので、理不尽な暗記に走らざるを得ない。
 なんつってる間に電流とか気象の単元ですよ(笑) あ〜あ、中2理科の辛いとこね、これ。

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