Tradescantia ohiensis ツユクサ科トラデスカンチア属
ムラサキツユクサは低線量のガンマ線を受けたら突然変異でおしべがピンク色に変色するらしいです。もっとも、ムラサキツユクサは放射線以外にも多くの要因で簡単に変異を起こすともいわれていますが。
ついでに、ムラサキツユクサは理科では気孔の観察に使われることも多いのですが、気孔観察の教材としてはムラサキツユクサよりもツユクサの方がいいんだそうです。でも、ムラサキツユクサしか手に入らないorz
撮影中に近くにニャンコが通った。これを撮影せずにいられようか。いや、いられない。
ところで、ムラサキツユクサの放射線による突然変異についての論文
古典その1。ムラサキツユクサの突然変異で, 環境放射線の遺伝的影響が検出できるか調べた研究の元祖。(リンク先上部中央のViewPDFから論文が見られました)
Biological discrimination of differences in natural background radiation level
L.W. MERICLE and R.P. MERICLE; Radiat.Bot., 5, 475 (1965).
古典その2。放射線によって誘発された体細胞変異とムラサキツユクサのおしべの毛の生殖機能の喪失について。こちらはフルテキストは大学の図書館経由でアクセスするか、購入するかとなっています。しょうがないので大学図書館経由で見ましたが…。
Radiation-induced somatic mutations and the loss of reproductive integrity in Tradescantia stamen hairs
G.G.Nayar A.H.Sparrow; Radiat.Bot., 7, 257 (1967)
そして日本の論文2つ。
山口彦之:ムラサキツユクサの突然変異による環境モニタ リング,日本原子力学会誌 22(3) pp.142-146,1980
山口・吉田・田野ら:原子力発電所周辺に栽植したムラサキツユクサの突然変異率の変動, 保健 物理, 20, 349~356(1985)
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