ブローモチモールブルー Bromothymol blue CAS No. 76-59-5
C27H28Br2O5S = 624.38
物質名にブルート付きながらも、決して青くはなく、うすい黄色~うすい赤褐色の結晶性粉末です。
皮膚腐食性/刺激性 区分2 H315 – 皮膚刺激
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A H319 – 強い眼刺激
で、ブローモチモールブルー Bromothymol blue の頭文字をとるとBTB。そう、あのBTB液です。
水には溶けにくいのですがエタノールにはなんとか溶けるので、BTB液はこの粉末をまずエタノール(の水溶液)に溶かしてから水に溶かして調整します。
が、粉末をエタノールにとかしたBTB液も、橙色しています。
これを適当に水を加えると、緑色になっていきます。
BTBは厳密には酸であるので、市販されているpH測定用のBTB「溶液」はあらかじめ中和しています。
例えば、富士フイルム和光純薬の0.04w/v%ブロモチモ−ルブル−溶液なんかは
ブロモチモ-ルブル-0.10g+0.02mol/l水酸化ナトリウム溶液8.0ml+水(→250ml) です。
さて、pH指示薬のBTB液といえば、
変色域は 黄6.0 – 7.6青 なので、ちょうど酸性で黄色、中性で緑、アルカリ性で青になるため、pH指示薬として有名です。
しかし、濃塩酸などの超強い酸では赤になります。
強酸で怖いのでほんの少量です。
また、水酸化ナトリウム固体に水を数滴たらしたような強アルカリの水溶液では紫色を示します。
ということで、pHの小さい方から並べると
赤!黄!緑!青!紫!
5人そろってゴレンジャー!
…なんか違う気がするけど、ま、いっか。
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