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0925 リトマス

 水溶液の酸性・アルカリ性を判別するリトマス試験紙。
箱に入ったバラの他、

ブックタイプや(画像は塩化コバルト紙です)

ロールタイプもあります。(写真は万能pH試験紙です)

 さらに、リトマス紙といえば赤と青の2種類あります。赤はアルカリ性、青は酸性の水溶液しか判別できないので、結局両方つかうわけですが、めんどくせーな、1枚で酸性・中性・アルカリ性が判別できないかな、なんて思う人もいると思います。
 そんなご要望にお応えして、紫色のまま使う「リトマスニュートラル」と呼ばれるリトマス試験紙もあります。値段も赤や青と同じ値段なので、手間や費用が半分で済むのですが、なぜか小中学校の理科では私の知る限り全く話題になりません。
 かくいううちの学校にもありませんが…(今度購入しようと思います)

 で、このリトマス紙ですが、残色の変わる成分はリトマスゴケに由来します。リトマスゴケは、、主として地中海地方・西アフリカ沿岸にいて、日本では生息していません。標本なら、科博で見たことがありますが。

 でも、日本で生息しているウメノキゴケで代用できるそうです。

さて、そうやってリトマスゴケやウメノキゴケから取り出される成分が「リトマス」です。(最近では化学合成ですが)

 リトマス(利篤謨斯、英: litmus)はアゾリトミン、エリスロリトミンを主成分とし、オルセイン、エリスロレインなどを含む混合物です。
CAS 1393-92-6   青色~紫青色の結晶または粉末。


せっかくですので、このリトマスからリトマス液、リトマス紙を作ってみましょう。

リトマス粉末0.5gを温水25mlに溶かし、上澄み液を静かに取り、これに水を加えて50mlにしました。

これ(中央)に塩酸を微量に加えたもの(右)、アンモニア水を加えたもの(左)

つか、アンモニア水加えても色変わらないじゃん!ということで最初のリトマス液のpHを調べてみたところ

10.65個の時点ですでにアルカリじゃん!

ということで塩酸を加えてpHを7台にまで落として

左からもとのリトマス液、pH7台に落としたリトマス液、酸性にしたリトマス液

で、元のリトマス液と酸性にしたリトマス液をろ紙に浸み込ませてリトマス紙の完成。市販品と並べてみるとちょっと色が違う。
でも青リトマス紙って、どう見ても紫だよね。

そして真ん中のやつをろ紙にしみこませればリトマスニュートラルじゃね?と思ってやってみたら、酸の方は赤くなりましたが、アルカリがいまいち(上の方のちょっと変色した小さい丸)。水酸化ナトリウム水溶液なんだけどな…

参考に、こちらも。
リトマス試験紙はどうして色が変化するのですか?
ADVANTEC pH試験紙の使い方

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