0105 フェノールフタレイン
フェノールフタレイン Phenolphthalein CAS 77-09-8
C20H14O4 Mw=318.32
*ちなみに フェノーフタリン Phenolphthalin (CAS 81-90-3)という超紛らわしい物質があるので要注意。
化学名
3,3-ビス(p-ヒドロキシフェニル)フタリド
4,4’‐[(3‐オキソ‐1,3‐ジヒドロイソベンゾフラン)‐1,1‐ジイル]ビスフェノール
4,4’‐[3‐オキソイソベンゾフラン‐1(3H)‐イリデン]ビスフェノール
白色~わずかに薄い黄色の結晶性粉末
※ヤバイ薬ではありません。
フェノールフタレインは強酸化剤と激しく反応し、また、光により変質する恐れがあります。
燃焼などで一酸化炭素を発生する可能性もあります。
エタノールにはやや溶けやすいが水にはほとんど溶けない。このため、指示薬のフェノールフタレイン溶液を作るには、フェノールフタレイン(JIS K 8799)1.0 g をエタノール(95)90 ml に溶かし,水で 100 ml にする。
ちなみにフェノールフタレイン溶液はBTBなど他のpH指示薬と違い、褐色ガラス製瓶に保存する必要はない。
※ラベルには「医薬用外劇物」とありますが、現在の毒物及び劇物取締法上では劇物に該当しません。
フェノールフタレイン溶液はアルカリ性で赤になる(無色 7.8~10.0 紅色)pH指示薬として有名。
アンモニアの噴水や炭酸水素ナトリウムの熱分解の実験でも登場。高校では中和滴定でも使われますね。
また、pH14程度の強いアルカリ性だと無色になるとかpH<0 でオレンジ色になるといった話は旧ブログではすでに紹介していましたが、新ブログでは3年のイオンのところで登場予定なのでもう少し先です。
というか何でこんなにフェノールフタレインの小瓶があるんだ?
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません