1670 Kids ISOを振り返る(1)
旧ブログにKids’ ISO 14000関連の記事が何本かあるのですが、キッズISOもプログラムを開発した国際芸術技術協力機構(アーテック)とも久しくかかわっておらず、新ブログに記事だけ移行させるのもな…と思っていました。ただ、歳を取ったせいか、ちょっと過去を振り返っておきたくなり、新ブログへいろいろ補足しながら旧ブログの記事を移行させたいと思います。
国際芸術技術協力機構(アーテック)は、学校教材・教育玩具のメーカーである株式会社アーテックとは無関係です。
キッズISO14000プログラムの紹介
※この「キッズISO14000プログラムの紹介」の内容は旧ブログで更新した2010年時点での話です。現在は大きく状況が変わっているようです。
キッズISO14000プログラムは、環境マネジメント教育プログラムです。
子ども主導で家庭(ゆくゆくは地域・国際)の環境マネジメントを、PDCAを回し、そこから子どもの気づきを引き出し、能力を高めていこう、という趣旨のものです。
杉並区と足立区では早くから教育委員会経由で小学校5年生を対象に実施していたので
参加校がずらっと並んでいますが、東京都でも環境局の管轄で実施していました。
小学校の実践が多く、東京都の普及事業も小学校対象ですが、中学生でも実践可能です。
この他、学校を対象としたKids’ ISO14000プログラム FOR SCHOOLというのもありますが、今年度の募集は終わってしまいました。
なんで私がこんなに詳しいかというと、本校では平成14年に(財)省エネルギーセンターの「省エネルギー教育モデル校」に指定されてしまったことをきっかけに、このプログラムを主宰するArTechと癒着してしまっているからです。。。
2002-2004年 省エネルギー学習実践モデル校
公立校から現任の国立の附属へ移って3年目、1年生の担任になり、今振り返ると自分のキャリアの中でも大変野心あふれていました。当時では珍しくゲストティーチャーを積極的に呼び、なんなら企業と組んで特別講座など展開しました。さらにSPP(サイエンス・パートナーシップ・プログラム)とかサイエンティフィック・アドベンチャーとか、外部資金で特別なプログラムを組みまくります。さらには、サイエンスグランプリで学校賞を獲得するなど、学校のネームバリューと私のはったりでブイブイ言わせていたのがこの時期です。若かったなぁ…(遠い目)。
その一つに、「省エネルギー教育推進モデル校」がありました。
これは、省エネルギーセンターが2001 年度から 2006 年度までやっていた事業で、小・中学校の児童が省エネルギーについて理解し、実践する能力を養う機会の提供のために、省エネルギー学習の実施を教材、人材等の面から支援する、というものです。これで年間30万円の予算が3年間つくことになり、どのような省エネルギー学習をしようかと思っていたところ、省エネルギーセンターの方から、Kids’ ISO 14000プログラムというプログラムを紹介されたわけです。
最初の1年で、Kids’ ISOを含め、省エネルギー教育推進モデル校の支援のもと、充実した省エネルギー学習(の報告書)ができたということで、実践報告会?みたいなところでプレゼンなどしていましたが、その流れでKids’ ISO 14000プログラムを開発していた、国際芸術技術協力機構(アーテック)から協力の依頼を受けるのです。
Kids’ ISO 14000プログラムは2000年の夏から始まってから何万人レベルの子供が実施し、英語版ほか外国語版も何種類か作られ…と急激に広まっていったものの、教師用のマニュアルがないということで、その作成に手を貸してくれ、ということでした。ええ、もちろん協力しましたとも。
アーテックとの関係は省エネルギー学習実践モデル校終了後も続き、実践の紹介やKids’ ISOのインストラクターの認定、環境教育研究会の講師などで携わらせていただきました。渋谷の国連大学にお邪魔させていただき、なかなかない体験をしました…。
2009年 パリのUNESCOへ
ところで、Kids’ ISOは最初から海外展開していたわけですから、研修会やシンポジウムなんかも国内で済むわけがありません。海外でのシンポジウムに参加してもらえないかという相談も受けていたのですが、1週間近く学校をあけるのと、英語が苦手だったこともあり、さすがに野心家の私も躊躇していました。
とはいえ、なかなか普通の教師では体験できることでもないですし、何とか校内調整を済ませて2009年の11月1日から6日まで、フランスはパリ・UNESCO本部に行ってきました。
「国連持続可能な開発の教育のための10年(UN-DESD)」に関連して、
7th International Symposium and Training Course for Eco-Kids Instructors of Environmental Education for Sustinable Development based on Kids’ISO 14000 Programme
という会議に参加し、講師として英語でプレゼンしてきました。
Kids’ISO 14000 とは、日本発の子ども向け環境マネジメント教育プログラムで、日本のほか、ニューヨーク、オーストラリア、クウェートなどでも実施されています。
今回は、Kids’ISO 14000を導入しようと検討しているカナダ、ガーナ、南アフリカからの参加がありました。
プレゼンはとりあえず何とかなったものの、もっと英語やらなくちゃ…とひしひし思いましたとさ(汗
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