ゲンチアナバイオレット,ゲンチアナ紫,クリスタルバイオレット,ベーシックバイオレット3,メチルバイオレット10B, 塩化ヘキサメチルパラローザニリン, [4‐{ビス(4‐ジメチルアミノフェニル)メチレン}‐2,5‐シクロヘキサジエン‐1‐イリデン]ジメチルアンモニウムクロリド
CAS No.548-62-9 C25H30ClN3 = 407.98

黄緑色の性状結晶~結晶性粉末 金属光沢のある固体、ダークグリーン(塩化物)
危険有害性
GHS分類もメーカーによって違いが大きいので、今回は表にまとめてみた
| 職場安全 | 富士和光 | 東京化成 | 純正化学 | Sigma | Chemi | |
| 急性毒性(経口) | 区分4 | 区分3 | 区分4 | 区分3 | 区分4 | 区分4 |
| 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A | 区分1 | 区分2 | 区分1 | 区分1 | |
| 発がん性 | 区分2 | 区分1B | 区分2 | 区分1B | 区分2 | 区分1B |
| 生殖毒性 | 区分2 | 区分2 | ||||
| 特定標的臓器毒性(反復ばく露) | 区分2 消化器、全身 | 区分2 肝臓, 生殖器(女性) | 区分2 消化管 | 区分2 肝臓, 生殖器(女性) | ||
| 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 | 区分1 | 区分1 | 区分1 | ||
| 水生環境有害性 長期(長期間) | 区分1 | 区分1 | 区分1 | 区分1 |
あるメーカーのSDSで記載のない項目が、別のメーカーのSDSでは一番危険な区分1となっています。危険有害性が書いていないからといって、危険有害性がないとは言ってないんですね。こえーわ。
なお、令和3(2021)年に厚労省より通知があり、遺伝毒性および発がん性のリスクから、ゲンチアナバイオレット、すなわちメチルロザニリン塩化物を含有する医療用医薬品等が原則使用禁止、また2022年末で販売が中止となりました。さらに安衛法上は2024年4月から名称等の通知と表示の義務、がん原性があるも のとして厚生労働大臣が定めるものとなっています。
用途
用途としては、生体染色、顕微鏡標本染色、中和滴定時の指示薬などがあげられます。
※細胞染色の試薬としては販売しているようです。
実験
水溶液は紫色
硫酸を入れてみたら緑色になった。もっと酸性が強いと黄色くなるという。
pH 0.1(黄色)〜1.5(緑)〜3.2(紫)

水酸化ナトリウムなら紫色のまま
硫酸を水酸化ナトリウムで少し中和してみたら青くなった希ガス。
そこで、試験管にゲンチアナバイオレットの水溶液を入れ、そこに1mol/Lの硫酸をピペットで試験管の底へそっと入れてみた。
(元ネタは 板谷英紀「宮沢賢治と化学」p.61,裳華房,1988)
そうすると、ゲンチアナ紫のpHによる色の変化と、硫酸と水との密度差がうまくマッチして、上から紫・青・緑・黄色となっていきます。
この動画でわかるのですが、硫酸を入れたとき、上の方まで硫酸が拡散して紫の部分がなくなったかな(失敗したかな)、と思ったら、落ち着いたら軽い水が上にきて、きちんと紫になっていました。
左から実験後15分後、25分後、3時間後のようす。下の方からだんだん黄色が薄くなって、下の方は色がなくなっていきました。長時間はもたないのね。



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