ヒガンバナ 2021 ~葉見ず花見ず~
ちなみに単子葉類らしいのですが、勝手に掘り返してひげ根を確認するわけにもいかないし、いわんや茎を切って断面を調べるをや。最後の砦、葉脈を調べようにも葉がありません。葉は花が終わってから登場するのです。
てことで、枯れた後に葉を観察してみましょう。
いつもは花しか気にしていなかったのですが、ヒガンバナの葉は花が終わってから登場するので「葉見ず花見ず」と言われていると聞いて、今年は葉に注目してみました。
「葉見ず花見ず」で思い出したけど「家具はハヤミズ」ってあったよね。調べてみたら1998年6月30日に倒産していて、宇都宮店は廃墟と化してるらしい…
うーん、たしかに平行脈。というか脈がないけど。
ヒガンバナの生活史
http://www2.tokai.or.jp/seed/seed/mijika13.htm
ヒガンバナ 2022 ~花芽・つぼみ~
一年間のごぶさたでした。
今年もヒガンバナの季節がやってまいりました。
今年(2022年)は、花が咲く前の、花芽やつぼみに注目してみます。
小さいけれど、すぐ育つんですよね。
本当に、チョコンと。
赤い部分が見えます。
つぼみ。もうすぐ咲くぞ、ワクワク。
ちなみに、ヒガンバナやシャガなど花が咲いても種子はできません。これは遺伝子が3倍体(3n)だからです。普通は2倍体(2n)で、減数分裂してnとなりますが、3nだと生殖細胞を作るときに、減数分裂がうまくいかず、正常な配偶子ができません。当然、種子もできませんね。
と、いうことはですよ。ヒガンバナは球根のような無性生殖でしか殖えることができませんから、ヒガンバナの遺伝子はみんな同じ、クローンということになります。遺伝子が全く同一ということは形質も同じ。したがって、環境条件が同じなら、すべての花が同じタイミングでドバッと咲くことになるのです。ソメイヨシノもそうですね。
で、種子ならば、風とか動物とか水とかに遠くへ運んでもらうことができるのですが、ヒガンバナは種子はできず球根で殖えます。ということは、ヒガンバナがそこにあるということは「①人の手でそこに植えられた」か、「②球根の株別れによる地続きで繁殖した」かのどちらかになります。
すなわち、①最初誰かがそこに植え、②球根の株別れによって繁殖し、群生しているというわけです。
さて、ヒガンバナには白いものもございます。 Lycoris x albiflora Koidz
そして白い蕾もなかなかのものです。
ヒガンバナ 2023 ~花粉管の観察~
0923 ヒガンバナの花粉管 をどうぞ
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