神代植物公園の生物多様性センターで「植物標本をもっとつくろう!」という講座をやるという情報を入手。腊葉標本づくりの講座ということもあるのですが、以前から一度行きたいな~でも遠いし、なかなかその機会がないんだよな~と思っていた牧野標本館にも行けて、一般の見学者ではできない貴重な標本庫の見学もあるというのだから、もうこれは万障お繰り合わせの上受講するしかないだろうと。速攻で申し込んだわけだ。
2回にわたる講座で、初日は生物多様性センター。そういえば神代植物公園の本園は何度か行ったことがあるのですが、生物多様性センターは初めてです。
カリガネソウを発見!

情報館の中は展示が充実しています。


講座も、最初に軽く座学があり、さっそく標本にする植物を取りに行きます。
標本の出来栄えは、採集する植物の状態でほぼ決まるため、どのような標本を作りたいかを考えて、植物とその周囲をよく観察してから採取する必要があります。葉だけだと同定が難しいので、花か実があるものを選びます。
ちなみに採取時には所有者の許可が必要なわけですが、最近は許可が大変。しかし牧野富太郎は、珍しい植物を見つけたら人の家でもずかずか上がり込んで採取していて、トラブルになったこともあったらしいです。今だったら捕まってるな…。
で、今回はエノコログサとミズヒキをチョイス。

サイズ的には、新聞紙1ページの半分、つまりA3に収める必要があるのですが、もちろんそのサイズに収まらないものもたくさんあります。折ったり切ったりすることもありますし、葉や枝を間引くこともあります。また1/2,2/2と2つ(以上)に分けてつくるのもアリです。
講師の先生が実演してくださいました。さすがプロです。さらに、いくつかの乾燥した標本も見せていただきました。1枚の板のようになって、しならないのがすごい。でもやっぱり色は光や水分、酸素がの影響で劣化しやすいのだそうです。ただ、色が劣化しても標本としての価値が下がるというわけではありません。

このあと作った標本を乾燥させて、2週間後に牧野標本館でラベルを作って仕上げます。
それはまた後編で。



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