0260 【光と音13】音の性質(2) 音を伝える物体
音を伝える物体
前回は、音が伝わるということが、音源→空気→鼓膜と「振動のリレー」だということが分かりました。
で、ここの「空気」ですが、「空気」でなくてはいけないのでしょうか。2位他の物質じゃダメなんですか。
例えば液体の水。前回の実験で音さの振動が水に伝わっていましたね。水中スピーカーで音が聞こえるのは、水が音を伝えているからです。
それから、糸電話。小さいときに遊びませんでしたか。
糸をピンとのばしていけば、糸電話のコップで小声で話しても、もう片方のコップから音が聞こえてきます。話しているときの糸を触ってみると、やはり振動しています。あれは糸が音を伝えているのです。
しかも、空中を伝わる音はだんだん弱くなりますが、糸のような固体では伝わる音が弱くなりにくいのです。そのため、空気中では聞こえないような遠いところに小さい声を伝えることもできるのです。糸電話って、本当はすごいんです。
空気のような気体だけでなく、水のような液体でも、糸のような固体でも音を伝えるのですね。
ちなみに糸電話で830m離れたところで通話できたという記録があります。
それから2015年9月に鬼怒川の堤防が決壊して広い範囲で浸水し、市内で3800人以上が一時、住宅などに取り残されましたことがありました。その中に取り残された隣同士の家に住む姉妹がいたのですが、連絡しようにも形態は電池が切れている。大声で話そうにもヘリコプターの音で聞こえない。そこで使われたのがまさかの糸電話。糸電話を作って連絡をとり、安否の確認や食料の調達、そして励まし合うことができたそうです。
参考:宇宙戦争アニメで爆発音。あれ?真空で音は聞こえるの?
宇宙空間では音は聞こえないことを実験で確かめました。ところが「そんなことありません。ちゃんと変わらず聞こえてます!」という声が。???
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