2101 ブルーボトル反応

ブルーボトル反応というのがございまして、化学マジック的なところでは定番の実験でもあります。
無色の液体を振ると青く変化する、しばらく放置するとまた無色に戻るというあの実験です。

まずは基本型をやってみる

 水酸化ナトリウム2gを水200 mLに溶かし、さらにブドウ糖10gを加えて500mLの平底フラスコに入れます。そいつに、メチレンブルー原液を数滴加えても青が消えてしまいます。


が、フラスコを振ると青くなります。

しかし、時間が経つと、青が消えてしまいます。

こういう原理であるからして

主役はメチレンブルーです。
メチレンブルーの分子構造は酸化しているときと還元しているときではちょっと違う。これがすべての元凶です。

水酸化ナトリウムとブドウ糖で還元された、ロイコメチレンブルーは無色透明の物質になります。「ロイコ」というのは「白」という意味です。


ところがこれを、よく振って空気中の酸素よくまぜ合わせると、ロイコメチレンブルーは酸化して酸化型のメチレンブルーになります。これが青いのです。

ところが、そのまま放置しておくと水酸化ナトリウムとブドウ糖のはたらきでメチレンブルーが還元され、再び還元型のロイコメチレンブルーに戻り、色が消えていくというわけです。

青があるなら赤もほしい

 んが、これで終わるなら当ブログ以外でもあちこちで何ならもっと詳しく紹介されている。
 人の行く 裏に道あり 花の山
 ってことで、なんか他でやってないことをしたい。ということでみんなが青ならこっちは赤だ。ブルーボトル反応に対抗してレッドボトル反応というのをやってたいなぁと。
 これは投資の世界では知らぬは潜りレベルの有名な格言ですが、この言葉には続きがあります。それは「いずれを行くも散らぬ間に行け」。つまり、「人の行く」表の道を通ってもいいし、裏にある道を通ってもよい、どっちでもいいからそれより散らぬ間にいけ(タイミングを逃すな)、という意味だったりします。そういわれてみれば、つねに逆張りが正解、というわけではないですもんね。「こんなこともあろうかと」も「こんなこと」がなければ日の目を見ないわけだし。

参考リンク

前田直美:青いフラスコ実験,化学と教育,72(5),190-191,2024
後飯塚由香里:反応速度の魅力的な見せ方,化学と教育,71(6),236-237,2023
川添慧 篠原史也:ブルーボトル反応における溶液劣化の研究 徳島県立城南高等学校

重松恒信:酸化還元指示薬,分析化学,3(3),271-276,1954
加藤 多喜雄:指示薬,電氣化學, 6(2),58-65,1938

メチレンブルーとグルコースの酸化還元反応: 日々の雑記帳

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