2023年現在、気象庁本庁は虎ノ門、地上観測地点「東京」は北の丸公園と、それぞれ別の場所にありますが、かつては大手町(東西線の竹橋駅の近く、東京消防庁の隣)に一緒にありました。その大手町時代の気象庁の前庭?にあった露場です。2012年6月12日撮影。
積雪計(snow depth gauge 測定範囲0-100cm;測定単位1cm)、電気式温度計(electrical thermometer -50~50℃;1℃)、電気式湿度計(electrical hygrometer 0~100%;1%)
転倒ます型雨量計。
感雨器。
風向・風力計がありませんが、それはこんなビルの谷間ではなく、気象庁の建物の上で行われています。
これらの機器の詳しい案内は庁内にある気象科学館で説明があります。当時、その気象科学館の案内員をしていました。
熱中症対策に黒球温度計も設置してあります。
でも、隣は川、近くに皇居と都心でも緑の多い地域なので、ヒートアイランドの逆、「クールアイランド」の影響がありそうです。だから、夏の暑い日に「最高気温は東京では36.7℃を記録しました」とかいっても実際は40℃前後の地域もあるんだろうな…と。熊谷には負けるけど。
それから、植物季節観測用標本として、いくつかの植物が植えられています。生物季節観測についての詳しい説明は、気象庁とか生物季節観測データベースとか東京新聞の記事なんかを参考にしてください。
ヤマツツジ。
ススキ。
ツバキは実がなっていました。
ウメ。
サルスベリ。
アジサイはちょうど花の見ごろです。
科学館を見に来てもこっちをスルーしてしまう人が多いようで、ちょっと残念な気がします。
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