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0689 地上気象観測機器

気象科学館の展示物の紹介。今回は地上気象観測機器の数々。
※大手町に気象庁本庁のあった2010~2011年の話です。現在とは異なる場合があります。

気温は通風型乾湿計で。
気温は白金の温度による電気抵抗の違いを利用してはかっています。
画像で黒っぽいケーブルらしきものの先に白い部分がありますが、そこで測定しています。また、その部分のまわりは、展示用のため透明のプラスチックで作られていますが、実際に測定で使っているものは、きちんと銀色におおわれています。

ちなみに、この装置で、湿度により変化する物質を利用して湿度をはかることもできます。ただし、アメダスでは湿度は測っていません。

風向風速は、風向風速計を使います。

本体の向きで風向を、プロペラの回転数で風速をはかります。

降水量は、転倒ます形雨量計で
雨を集めて「ししおどし」方式で1回カタン、となると0.5mmの雨がふったことになります。

感雨器。雨の降り始めを観測します。
機械の表面に電気を流した導線をはり付けています。雨が降ると水滴で導線がショートすることで、雨を計測しています。


日照時間は日照計で。
アメダスでは保守管理が容易な太陽電池式日照計を用いています。

で、こちらは日射日照計。
日が差していた時間(日照時間)と、太陽の光の強さ(日射強度)を測定します。

画像手前の望遠鏡みたいな筒が日照計です。この日照計は、太陽を常に追っているので、半日かけてゆっくり動いています。その日照計に太陽が当たった時間を測定しています。
一方、頭の上にある小さな透明の半球の中が日射計です。この中にある熱電堆※で測定します。

※熱電堆 多くの熱電対を束ねたもので熱量測定に用いる。光を熱に変換することにより、単色光の光量測定に用いられる。
ちなみに読みは「ねつでんたい」ですが、これを口頭で言うと、熱電堆というものを知らない人が「熱電対(ねつでんつい)」の「対」を「たい」と読み間違えてると思われそうな予感が…「頭文字D」のコピペ
じゃありませんが…

「頭文字D」のコピペ※とは…

TSUTAYAに頭文字DのDVD借りに行ったんだけど
「か行」探しても全然ないんだよ。
で、TSUTAYAのアホ店員は「あたまもじD」って読んでるんじゃね?と思って
「あ行」を確認したらマジで置いてあってびびったwww

(補足)「頭文字」は「イニシャル」と読むのでア行で正しい。

積雪深
積雪深は積雪深計ではかります。上部の円錐のかたちをしたところから超音波を出して、超音波が跳ね返るまでの時間から積雪の深さを観測しています。

こちらのタイプの積雪深計は、超音波に代わりレーザー光の反射時間で雪の深さを計るものです。右の写真は床にレーザー光が当たったときの様子です。

参考資料:農業環境技術研究所資料第8号「アメダスデータの処理と気象要素の動的表示法」

 ここからはアメダスでは扱わない気象要素について。
 意外に思われるかもしれませんが、アメダスでは気圧は測っていません。結構基本的な気象要素だと思うのですが…。ちなみに湿度も測っていません。

気圧の測定には電気式気圧計を使っています。
気圧による電極間の距離の変化によって気圧を測ります。

各機械で観測されたデータは、コンピュータで集約されます。

おまけ。天気相談所のはれるん(11/9/4)。

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