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0789 【電流01】 回路と電流・電圧(1) 回路

 いよいよ電流の本題に入ります。まずは回路の話。このあたりは、初期設定みたいなところでもあるので、物理領域にしては用語が多く出てきますが、まあ大したことはないでしょう。

 では、なんでもいいので、電気器具を考えてみてください。照明でも、モーターでも、電車でも、レコードでもかまいません。

 どんな電気器具でも、次の3つの部分があります。それを確認していきましょう。

1.コンセントや電池などの電源
2.光る、回る、走る、歌うという電気を使う部分(負荷といいます)
3.電源と負荷をつなぐ導線

 乾電池に導線で豆電球をつないで光らせたとき、電源-導線-負荷-導線-そしてもとの電源と、ぐるっと(みち)ができます。これを回路と言います。

 さて、豆電球を2個つないだときの回路は、2種類あります。直列回路並列回路です。
次の図で、左から右へ行こうとする場合を考えてください。

直列回路では、電流は、電球Aと電球Bどちらも両方通ることができます。ところが、並列回路の場合、電流はAを通ればBを通れず、Bを通ればAを通れず、すなわち電球Aと電球Bのどちらか片方しか通れません。

とすると、電球Aと電球Bの両方を確実に通る直列回路よりも、どちらを通るかわからない並列回路の方が難しそうですね。並列回路を攻略するには次の考え方をおさえておきましょう。

並列回路は共有部分を持つ2つの回路として考えよう!

? これはどういうことか。それは本当にこれを使う出番のときにお話ししたいと思います。

最後に代表的な回路図の記号。電気用図記号

(注1)電池は、+極の方が長く、-極の方が短い。乾電池のイメージで考えると逆になる。
(注2)スイッチの記号にデコレーションをつけないこと
(注3)古い資料だと、昔の図記号が使われていることがあるので注意!

ちなみに、電気用図記号はJIS規格番号C0617で決められています。
これ見ると、マルにGは発電機(generator)なんですね。ガルバノメーター(galvanometer)ってことで、検流計をマルにGで表していることを見かけますが、違うんですね。JISによる検流計の記号はマルに↑(上向きの矢印)です。

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