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0817【電流17】電気とそのエネルギー2 電力

 電流は「人」で、電圧は「人」がもっているお金の収入・支出で考える、というイメージを以前紹介しました。

たとえば、電池が1.5Vというのは、電池が電流ひとりひとりに1500円ずつ払う、というイメージをもたせます。電流の大きさは人数です。

そうすると、こういう質問が出てきます。
2Aというのは2人いる、と考えると、電池は3000円払ったのではないですか?

そうですね。電圧は電流一人にいくら払うという「単価」をさします。そうすると3000円という電圧という単価と電流である人数との積も気になります。

一方、負荷の方でも、電流ひとりひとりから、電圧というお金をもらいます。1500円を2人からもらえば3000円、これは負荷をお店とすれば「売上」にあたるものですよね。

実は、これは電流の世界では「電力」というものが該当します。
電気器具はそれぞれ仕事を持っています。蛍光灯は光を出すという仕事、電熱線は熱を出すという仕事、スピーカーは音を出すという仕事、扇風機は羽根を回すという仕事…と、それらの仕事の能力が電力なのです。

電力は電圧×電流で求められます。ちょうど 売上=客単価×客数 になるのと同じですね。
電圧1V、電流1Aでは電力1W(ワット) となります。

電力 P = 電圧 V × 電流 I

電気製品には、100V-50Wなどと表示されています。普通の家庭用電源は100Vなので、その電気製品を電源につなぐと、50Wの電力を消費します。消費電力50Wということですね。

そして勘のいい人は100V-50Wということは、何Aの電流が流れるか計算ができますね。
もっと勘のいい人は、さらにこの電気器具は何Ωの抵抗になるかも計算できますね。

計算すると200Ωとなります。
 ただし、電気器具によっては100V-50Wと書いていても、ずっと50Wというわけではありません。能力いっぱいに使っているとき、スイッチを入れた直後、表向き止まっているけれど、リモコンの指示待ちのときなどで電力は違ってきます。

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