0929 水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
水酸化ナトリウム NaOH
CAS 1310-73-2 劇物
別名 : 苛性ソーダ
pH : 12(0.05%水溶液)、13(0.5%水溶液)、14(5%水溶液)
水酸化カリウム KOH
CAS 1310-58-3 劇物
別名 : 苛性カリ(カリウム)
Mw=56.11 ニッケルカドミウム蓄電池は電解液に水酸化カリウム水溶液を用います。
水酸化ナトリウムも水酸化カリウムもその水溶液は強いアルカリ性で、とりわけ水酸化ナトリウム水溶液は、小学校から登場するアルカリ性の代表選手ともいえる水溶液です。
水の電気分解でも水だけではほとんど電流が流れないので水酸化ナトリウムを溶かすのでしたね。
ここまでアルカリが強いとフェノールフタレイン溶液が赤を通り越してもう一度無色になってしまいます。
なので、両者に共通して、強アルカリとしての注意事項があります。
・酸と激しく反応する
・湿った空気中で亜鉛、アルミニウム、スズ、鉛などの金属を腐食し、水素を生成する。→水素は可燃性なので危険!
・アンモニウム塩と反応してアンモニアを生成する。→アンモニアは可燃性なので危険!
・吸湿性があり、湿気や水分に接触すると可燃性物質が発火できるほどの熱を発生する。→これってやばい!
・空気から二酸化炭素と水を急速に吸収する。
・一部のプラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。
吸湿性つまり空気中の水を含みやすいため、試薬各社の一級試薬の含有量が水酸化ナトリウムは93~97%、水酸化カリウムにいたっては85%と、他の試薬に比べて低いのも特徴。
万一飲み込んだ場合、直ちに水またはできれば卵白を混ぜた牛乳を飲ませ、石の処置を受ける。患者に吐かせることは、かえって侵され薄くなった胃壁を破ることがあるので絶対に行わない。
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