1428 地震と地震災害の誤解と認識

昔の公開講座の資料を整理していたとき、地震防災に関するものがでてきたので挙げておきます。

次の例題1~5について、○か×かで答えてください。

例題1
「この建物は、マグニチュード8まで耐震力がある」という表記は可能である。

例題2
阪神・淡路大震災における地震犠牲者の多くは、焼死である。

例題3
広域避難場所は地震のあと、避難生活をする場所である。

例題4
携帯電話・公衆電話・一般電話のうち、災害時にいちばんつながりやすいのは携帯電話である。

例題5
災害対策で発災後72時間は対策実施上重要な時間帯である。

じゃあ、解答と解説行ってみようか。

例題1 ×
マグニチュードは地震のエネルギーを表しているもので、揺れの尺度ではありません。観測点における揺れの大きさは「震度」を使います。マグニチュードは0.2でエネルギーは2倍になります。

例題2 ×
犠牲者の7~8割は建物倒壊による圧死・窒息死だそうです。

例題3 ×
広域避難場所は地震で発生した大規模な延焼火災の輻射熱から身を守る空き地という役割です。

例題4 ×
阪神・淡路大震災では携帯電話が活躍しましたが、これは当時、加入者数がまだ少なかったため使えたという事情があります。今は輻輳が必至。実際に東日本大震災のときも起こりました。公衆電話は災害時有線電話に指定されています。

例題5 ○
生存救出率は72時間で急激に落ち込むので、行政では迅速な救出・救助活動を行わなければなりません。

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