1163 OHP用力のモーメントDE-2形 ほか

整理していたら古い実験器具が出てきました。

OHP用力のモーメントDE-2形(島津)

島津のOHP用力のモーメントDE-2形です。

中身はこんな感じ。てこや滑車などを使った力のモーメントの実験をOHPで投影できる器具のようです。

ただし、取扱説明書を見たら、いくつか足りない部品があり、残念ながら廃棄。

高等学校地学教育スライド<地球下層の部>

なぜか<地球上層の部>はありませんでした。
<地球下層の部>の表記があるということは昭和35年ごろです。

用語解説:地球下層の部

 昭和 35 年 10 月に施行された学習指導要領による高等学校地学は、その内容を<地球上層の部> と<地球下層の部> にわけています。
 <地球上層の部>は地球の概観、 天体としての地球、地球における大気と水 という主に天文・気象分野が、<地球下層の部>は 地球表面と地かく、地球の歴史 という主に地質・鉱物分野が含まれます。

 「地学」は前指導要領の3単位または5単位から2単位にまで減らされましたが、履修率の低い選択科目から必修科目として扱われることになりました。そして、「地学」は独立の科目として2単位まとめて履修させる方法のほか、〔地球上層の部〕を「物理A」または「物理B」と,〔地球下層の部〕を「生物」とあわせて履修させる方法も認められていたのです。

 こういう履修のやり方を可能にするために、「地学」を2つに分け、さらに半分ずつにできるように単位数を偶数である2単位にしたのだと考えられます。
 さらにこれも憶測ですが、地学専門の教員が少なかった時代(今でもそうですね)に、地学が必修になり、現実的な対応策として、実際は物理や生物の先生がついでに教えるという、こういうやり方を認めざるを得なかったのではなでしょうか。さらには、将来的に科目「地学」を発展解消し、物理や生物などの他科目に引き取ってもらうための布石にするつもりだったんじゃないかと…。しかし、実際にはスプートニクショックなどで天文など地学も重要だよということで「地学」はなんとか生き残り現在に至るというのではないでしょうか。

ということでこれがそのスライドです。

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