大気有害物質特論:ふっ素、ふっ化水素及びふっ化けい素(2012-10-14)
1-3.ふっ素、ふっ化水素及びふっ化けい素
ふっ素といえば、歯磨きを思い出す人も多そうですね。しかし、ふっ化水素といえば、過去に歯医者でとんでもない悲劇があったそうです。想像しただけでも恐ろしい…ソース1・2
公害防止管理者試験には関係ありませんが。
で、ふっ素関連の出題はH24-1、H21-2、H20-2、H19-2、H17-2とありますが、出題内容はバラバラです。
平成24年 大気有害物質特論 問1
ふっ素、ふっ化水素又はふっ化けい素の発生源となる工程として,誤っているものはどれか。
(1) れんがの製造
(2) りん酸肥料の製造
(3) 食塩水の電気分解
(4) 人造氷晶石の製造
(5) ガラス表面の腐食
平成20年 大気有害物質特論 問2
ふっ素及びその化合物の発生源として,誤っているものはどれか。
(1) アルミニウム製錬用電解炉
(2) りん酸肥料製造施設
(3) れんが等の製造施設
(4) ガラス製品製造施設
(5) 塩化ビニル製造施設
フッ素化合物を含む排ガスの発生源のうち、排ガス量が多いのがアルミニウム製錬用電解炉とリン酸またはりん酸肥料製造装置。粘土瓦やれんがを焼成するときにも粘土鉱物中のふっ素が排出されます。そのうち90%以上がふっ化化水素。蛍石、珪フッ化ナトリウム、氷晶石を原料にガラス製造のときにも四フッ化珪素のかたちで排ガス中に放出されます。→正解は平成24年が(3)、平成20年が(5)。
平成21年 大気有害物質特論 問2
ふっ素を含まない物質はどれか。
(1) さらし粉 (2) 蛍石 (3) りん鉱石 (4) 人造氷晶石 (5) 特定フロン類
(1) Ca(ClO)2 (2) CaF2 (3) リン鉱石の成分の一つリン灰石は 3Ca3P2O8・CaF2 (4) Na3AlF6 (5)C,CL,Fの化合物
正解は(1)
平成19年 大気有害物質特論 問2
ふっ素化合物に関する記述として、誤っているものはどれか。
(1) ふっ素は水素と爆発的に化合してふっ化水素となる。
(2) ふっ化水素は常温では無色の発煙性の気体である。
(3) ふっ化水素酸水溶液は強酸である。
(4) ガラス製品の製造で、蛍石を用いる場合は、ふっ化水素の発生源となる。
(5) ガラス表面の腐食操作には、ふっ化水素酸及びふっ化水素酸アンモニウムを主成分とする腐食液が用いられる。
正解は(3)。フッ化水素HFは弱酸。だからと言って甘く見ると…冒頭にふれたとおりです。
平成17年 大気汚染関係有害物質処理技術 問2
フッ素及びフッ素化合物に関する記述として、誤っているものはどれか。
(1) フッ素が水と反応すると、フッ化水素が発生する。
(2) リン鉱石からリン酸を製造するとき、フッ化水素が発生する。
(3) 蛍石を硫酸で分解すると、フッ化水素が発生する。
(4) フッ化水素は、二酸化ケイ素を腐食しない。
(5) フッ化水素を含む洗浄水の処理には、消石灰が用いられる。
正解は(4)。フッ化水素と二酸化ケイ素で、四フッ化珪素ができます。
大気有害物質特論:塩素および塩化水素(2012-10-16)
1-4.塩素および塩化水素
出題はH18-2、H20-5、H22-2、H23-2とありますが、出題内容はバラバラです。
平成23年度 大気有害物質特論 問2
塩化水素との反応によって製造される無機塩素化合物として,誤っているものはどれか。
(1) 塩化鉄(Ⅱ) (2) さらし粉 (3) クロロ硫酸 (4) 塩化バリウム (5) 塩化亜鉛
これは「さらし粉の製法、覚えてるよね」という問題ですね。さらし粉は水酸化カルシウムと塩素の反応でできます。ということで正解は(2)。
さらし粉関連でもう一題。
平成22年 大気有害物質特論 問2
塩素に関する記述として,誤っているものはどれか。
(1) 常温で黄緑色の刺激臭のある有毒な気体である。
(2) 化学的な活性はふっ素より若干小さく,窒素及び酸素とは直接化合しない。
(3) 水素と混合してもそのままでは反応しないが,加熱又は光照射によって反応し,塩化水素が生成する。
(4) 炭酸カルシウムとの反応で,さらし粉が製造される。
(5) イオン交換膜法による食塩水の電気分解で製造される。
そいういうことで、(4)ですね。炭酸カルシウムではなく水酸化カルシウムです。神は細部に宿る。
製造法については
平成20年 大気有害物質特論 問5
塩素の製造に関する記述として,誤っているものはどれか。
(1) 塩素の製法には,塩水電解法,塩酸電解法及び塩酸酸化法がある。
(2) 塩水電解法には,水銀法,隔膜法及びイオン交換膜法がある。
(3) 日本では,主に水銀法が使われている。
(4) イオン交換膜法で作られた塩素は,洗浄,冷却,脱水後,液化される。
(5) 塩素液化装置からの排ガスに含まれる高濃度の塩素は,回収される。
正解は(3)。いまどき水銀なんて危なっかしい…。
こちらは用途に関する問題。
平成18年度 大気有害物質特論 問2
有機塩素化合物とその主な用途の組合せとして、誤っているものはどれか。
(有機塩素化合物) (用 途)
(1) トリクロロエチレン 安定剤
(2) ジクロロメタン 脱脂洗浄剤
(3) テトラクロロエチレン ドライクリーニング用溶剤
(4) 塩化メチル 医薬品、農薬
(5) クロロベンゼン 染料
トリクロロエチレンは金属機械部品などの脱油脂洗浄、溶剤、抽出材に使われます。安定剤には使われません。ということで正解は(1)ですが、これは覚えるしかないのかなぁ…。


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