港区立みなと科学館 の冬の企画展 「絶景展~絶景でたどる地球の営み~」行ってきました。
通り一遍の解説ではつまらないので、個人的に気に入った展示を斜め上から見ていきます。
東西短縮地殻変動アナログ模型(くるみ割りモデル)
これはおもしろい。遊んでみたい。
高橋雅紀「日本列島の東西短縮地殻変動のメカニズムを再現したアナログ模型」地質調査総合センター研究資料集、 no. 644
高橋雅紀「サイエンスの舞台裏—東西短縮地殻変動厚紙模型の作り方—」GSJ 地質ニュース Vol. 7 No. 1,pp.3-13,2018
葉緑体模型
岡山大学植物資源科学研究所所蔵
化石 裸子植物の葉 二枚貝のなかま 三葉虫のなかま
裸子植物の葉 Alethopteris sp. Neuropteris sp. 古生代石炭紀 産地:アメリカ合衆国 所蔵:国立科学博物館
三葉虫のなかま
Elrathia kingi Asaphiscus wheileri
先カンブリア紀 産地:アメリカ合衆国 所蔵:国立科学博物館
二枚貝のなかま
Archanodon catskillense デボン紀 産地:アメリカ合衆国 所蔵:国立科学博物館
ストロマトライトの化石
ストロマトライトの化石 Stromatolite
産地:オーストラリア連邦 時代:先力ンブリア時代 所蔵:国立科学博物館
ストロマトライトはシアノバクテリアが昼に光合成をして酸素を出し、夜に海の底のどろや砂を自分の粘液でかためて作ったものです。
化石でも、しっかりと層の構造が確認できます。この化石は、酸素を生みだす生物の活動があった董要な証拠となるものです。
砂
3種類の砂をご用意していました。
ナミブ砂漠の砂
ナミブ砂漠(ナミビア)の砂は石英が主な成分です。しかし、赤っぽく見えているのは石英ではなく、酸化鉄が原因です。この酸化鉄は有色鉱物の風化に よって出てきます。さらに、長い時間をかけて風化が起こり、つぶの表面はなめらかになっています。
新島の砂
採集地:羽伏浦(新島)
新島の砂は石英が主な成分です。この石英により、白っぼく見えます。新島の海岸は、地層の見える崖が縁取っていて、その地層は、島南部の向山が噴火したときの火砕物によって形成されています。そこからは、透明な石英などが絶えず砂浜に供給されます。石英は比較的重いので砂浜に残りやすく、砂浜の重量の約77%を占めているため、白い砂浜ができたといわれています。
伊豆大島の砂
採集地:弘法浜(伊豆大島)
伊豆大島の海岸の砂は玄武岩が主な成分です・黒っぽく見えるのは、 玄武岩には輝石などの有色鉱物が多く含まれているためです。この砂 により、伊豆大島には黒い砂浜の海岸線ができあがります。このよう に、伊豆大島は主に玄武岩質マグマを噴出する、火山島なのです。 協力・伊豆大島ジオバーク推進委員会
すみません、すでに展示は終了しています…。
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