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0313 東海大学海洋科学博物館・自然史博物館(1) 建物外観

有料入館が終了へ

 東海大学海洋学部には、海洋科学博物館(海のはくぶつかん)自然史博物館(恐竜のはくぶつかん)2つの博物館があります。
 が、2022年6月に、2023年3月31日で有料入館を終了するという発表が。その後は、教育・研究に専念した機関へ、ということらしいです。もっともこの時点では、4月からも教育を目的とした施設見学は受け入れていく予定とはいっているものの、それ以上の詳細が書かれていないため、一般の見学者とっては閉館に等しい、少なくとも普通の博物館のように気軽に見に行けるものではなくなるんだろうなという予感をさせるものでした。
 その後2023年2月に、4月以降の対応が発表されました。海洋科学博物館の1階エリア、すなわち水族館の部分だけ、予約をすれば見学可能、自然史博物館は閉館になるのだと。

清水駅からバスで30分

 清水駅からバスで30分ほど揺られて終点『東海大学三保水族館』まで。4月からもこのバス路線は変更ないのかなと素朴な疑問。途中東海大系列の高校や短大、三保の松原入口(ちなみに「入口」から三保の松原まで700m以上歩く…)とかあるから終点を少し手前にする程度かな…とせんでいい憶測。

割引トラップ

 入場料は海洋科学(大人1500円)、自然史(大人1000円)とそれぞれ単館のほか、共通の入場券(1800円)がお得。しかし、さらにお得な方法はないかと調べてみたら、勤務先の福利厚生の一環で加入している(勤務先が会費を払っている)ベネフィットステーションでは、会員証の提示でさらに1割引き!単館はもちろん共通の入場券も1620円で買えます。
 一方、JTBレジャーチケットを利用すると、共通の入場券が1500円、単館の入場券に至っては2割引き!ちょっと待て、こっちは会費どころか登録もいらないでコンビニ行けば買えるわけだよな。
ただし、コンビニで発券したチケットはそのままでは使えず、博物館の入場券売り場に並んで本来のチケットに交換する必要があります。
 おいおい、会費(勤務先が)払ってんだから頑張れよベネフィットステーション…と思ったのですが、さらに調べてみると、同様な他の会員制優待割引サービスをいくつか見てみてもそろいもそろって1割引き。なるほど、skyticket プレミアムみんなの優待デイリーPlus駅探バリューDaysみんなベネフィットステーションと提携しているのね。HISクーポンJAFは別系列みたいだけど。
 ということは逆にJTBがえらい!ってことか。「じっと立ってる〇カ」なんてネタに爆笑してごめんよ~。

建物外観

 ということで、今回は博物館の外観を。
 こちらは海洋科学博物館。1970年竣工。
 この建物については、
 東海大学海洋科学博物館〔設計・山田守建築事務所〕,新建築,45(7),229-238,1970
に詳細があるというのはわかっているのだけど、国会図書館行かないと新建築見られない…。(オンラインじゃダメ)

 そしてこちらが自然史博物館。1973年竣工。

竣工年と設計者

 自然史博物館の建物ですが、一部のサイトには1981年竣工と誤って書かれているところがあります。
 この建物はそもそも1973年に開館する人体科学博物館として建てられたもので、2000年に人体科学科学館が閉館後に自然史博物館として再利用されて今日に至ります。

 それより建築マニアならこの建物をみて、東京中央電信局を思い出すかもしれません。その設計者はいわずとしれた山田守(1894-1966)。そう、日本武道館の。聖橋の。京都タワーの。千住郵便局電話分室(現NTT千住ビル)の。しかし、1966没なら1973年に竣工した人体科学博物館の設計には関われないのではないか…。

 実は海洋科学博物館も自然史博物館も設計は山田守建築事務所。このサイトにも1970東海大学海洋学部博物館新築工事。1973東海大学人体博物館新築工事とあり、1973年竣工の証拠がここにもありました。つまりあの建物は、御大は亡くなろうともその精神はドッコイ生きているシャツの中♪を具現化したものなわけですね。

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過去に閉館した博物館

 なお、東海大学人体科学博物館については、海・人・自然(東海大学博物館研究報告)東海大学人体科学博物館記録作成委員会,東海大学人体科学博物館の記録,海・人・自然(東海大博研報),2003,5,57-92にたっぷり書かれています。その中に開館当時の人体科学博物館全景(1973年)という写真もありましたので、1981年説は完全に消えます。
 人体科学博物館については東海大学自身が残している人体科学博物館ホームページや見学者による回顧録1回顧録2もおもしろい。また、科学朝日助産婦雑誌にも取り上げられていましたが、まだ読めていません。
 また、この地には日本で最初の航空博物館とされる東海大学航空宇宙科学博物館もあった(1974-1984)そうなので(参考1参考2参考3参考4)、自然史博物館の建物もまた、なんか新しいテーマの博物館になんないかな。

恐竜博物館と白峰村恐竜館を見て

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