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1951 ニュースとつながる理科のツボ 2012/09

パンダ誕生→草食動物と肉食動物(2012-09-02)

ニュースとつながる理科のツボ。
今回は、8月5日号に掲載する予定だったけど、残念な事情により見送りとなったパンダの話題です。

8月10日に和歌山県白浜町のサファリパーク「アドベンチャーワールド」で、ジャイアントパンダの「良浜(ラウヒン)」が元気な雌の赤ちゃんを出産しました

ということで、今回はパンダの話題です。ちなみに当初予定していた「台風」については次回9月16日号に飛ばされました。

原稿では、ジャイアントパンダの体が肉食動物の特徴を持つ、ということで終わっていますが、読者の中学生には、ではどうしてパンダは笹を食っているのかな、という疑問を持ってもらいたいものです。この辺りは参考サイトを読み漁ってみてください。

〈目のつき方の違い〉
シマウマは、とにかくどの方向に敵がいるかを分かれば(敵をとにかく早く発見できれば)いいので、右目と左目で分担して、広い範囲を見られるように、目が横についていると都合がよい。これはわかりやすいです。

一方ライオンは、目が前についていて、立体的に見える範囲が広い。そのため距離感がつかめて、獲物をとらえることができるとされます。

では、なぜ目が前についていると立体的に見えるのか?この辺りの説明って、あまり丁寧にされてない気がします。そういうこともあって、以前『わくわく理科タイム 1』の「目がふたつあるのはなぜ?」で解説を試みました。ポイントだけ説明すると、左右の眼での見え方の違いが距離感をつかませるので、片目だけでしか見ていないと左右での比較のしようがないから距離感がつかめないよ、という話です。

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==余談ですが==

今回の「確認問題」は高知県立高校の2010年追試験を使いました。ご記憶の方も多いでしょうが、この年、新型インフルエンザが蔓延。高知県他30の都道府県で追試が行われました。これは前代未聞のことです。(各都道府県の対応)

高校受験の機会を保障するためとはいえ、関係者の立場から言うと、追試験の(突然の)実施はかなりの負担です。ただでさえ神経を使う入試業務。

作問業務だけ見ても、試験問題を使いまわすわけにはいきませんから、本試・追試と2回分作らないといけません。おそらくは、もともと正副2種類問題を作成していて、追試には本来日の目を見ないはずの「副」の問題で対応したと思います。しかしそれでも、正副の2種類の問題で難易度に差があったりすると、今度は入試の公平性が保障されなくなってきますから(とくに追試の方が平均点が高かったりすると「こんなことならインフルエンザにかかっておけばよかった~」とか言い出す不謹慎な受験生が出そうです)、正副の問題を比較しながら再検討するなど、さぞかし気を遣ったことでしょう。お察しいたします。

しかもそこまでやっても、実際に追試を受験する生徒の人数はそんなに多くないでしょうから。ちなみに、インフルエンザが大流行して、全市民の何割かがインフルエンザに罹患した場合は、関係者の側にも罹患者がいそうだし、「緊急事態宣言」とか出されて社会的に「自粛」ブームが起こって追試やるより本試が延期にするという展開が考えられそうじゃないですか。

そういえば、平成元年の某有名私立大で、医学部と理工学部の入試問題が受験生により盗まれるという事件がありました。その時あわてて試験問題を差し替えたわけですが、差し替え問題の試験を受けた受験生からは、例年の問題に比べ、入試問題としての完成度が低く、手抜き感というか問題の検討が不十分な感じがしたという感想を聞きました。

そう考えると、インフルエンザ対応の追試験をやらなかった本当の理由は、「副」問題をきちんと作っていなかった可能性もありそうですね。

==余談終わり==

参考サイト
ジャイアントパンダについて
肉食動物の腸を持つパンダがなぜ竹を食べるになったのか?その謎が解明される
肉食を忘れた肉食獣
第4話 兎追いし・・・
パンダが肉食を捨てる原因となった決定的遺伝子変異が起こった時

台風→台風(2012-09-16)

早いものでもう連載開始から6か月が経った「ニュースとつながる理科のツボ」。
テーマは「台風」です。

今回の執筆にまつわる話題というのは一つを除けば、特にありません。
で、その一つというのは、

台風の「め」の「め」は「目」か「眼」か?

オンライン学術用語集(リンク切れ)によれば

用語
  (和) 台風の目
  (ローマ字) taihu^ no me
  (カナ) タイフウ ノ メ
  (英語) eye of typhoon
 
編名・刊行年 気象学編(増訂版)
Copyright 1987  文部科学省,日本気象学会
ID 0009860

一方、気象庁のサイトでは

台風の眼  台風の中心付近で風が弱く雲が少ない部分。

学術系の文科省では「目」、実務の気象庁では「眼」を使っている。
うおおおお、今度の原稿ではどちらを使えばいいんだ!

そうそう、台風の目≠台風の中心 です。
台風の中心は気圧の最も低い所を指します。両者は近くにありますが、必ずしも一致するものではありません。

参考にしたサイト

解説:温帯低気圧と台風
第10章 低気圧
台風はCDのように薄っぺらかった

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