旧ブログからで、いまさら何の役に立つのかわかりませんが、記録として残しておきます。
2013年度入試・覚えておきたいニュース10(2013-01-01)
あけましておめでとうございます。
朝日中学生ウイークリーの元旦特別号に、「2013入試・覚えておきたいニュース10」というコーナーがあります。時事問題について、どんなニュースのどんなことが問われやすいか、社会と理科の視点から紹介しています。で、理科の担当としてコメントいたしました。
実際に「理科のツボ」などから考えて今年の理科系のニュースを拾ってみると、「ヒッグス粒子」のようにニュースとしては大きいけれども、入試として学習内容とからめる、となると難しいものも案外あるなと。ニュースをどう、問題とつなげていくか、「理科のツボ」では、オリンピックのメダルから酸化銀の分解・酸化銅の還元など、強引なつなげ方のものもありましたが、入試でそれはしないだろうと。つまり、入試で出しやすい時事ニュースと出しにくい時事ニュースがあるというわけです。
さて、今回理科からは5つのニュースを取り上げました。
金環日食
理科の時事問題として、日食・月食などの天体ショーは定番ですね。しかも学習指導要領の改訂により、日食・月食が扱えるようになったので出題してくる学校はかなり多いのではないでしょうか。ただし、新しい内容のところは、出題側も様子見のところがあるのであまり難しい問題は出さない傾向にあります。日食や月食はどのような順番で並んだときかなど、教科書的な基本知識をおさえておきましょう。
北極海の海氷面積の縮小
環境問題関連からはこのニュースを。南極のオゾンホールが90年以降で最小になったニュースと迷ったのですが、オゾンホールは中学理科と結び付けにくいのと(「第7単元」なら可能かもしれませんが、もともとここは出題可能性が低い)、「理科のツボ」で取り上げたこともあり、こちらにしました。「理科のツボ」の状態変化、今回の記事の水の循環のほか、地球規模の気象ということで、偏西風のような地球規模の大気の動きに絡めることも可能かなと。その他、この現象を地球温暖化の影響として地球温暖化の話題にすり替えると、二酸化炭素にもっていけるのでいろいろな展開が考えられます。
トキのひな誕生
もし、上野動物園のパンダの赤ちゃんが元気だったら、トキではなくパンダにしたのですが、これも動物の分類や食物連鎖や生態系などに結びつけることが可能です。ちなみに、学習指導要領の改訂により、生物同士の食べる・食べられるの関係について、一本線の「食物連鎖」に加え、実際は生態系の中で食べたり食べられたりする生物の関係が網の目状になっているということで「食物網」という言葉が使われています。「食物連鎖」との違いに注意しながらチェックしておきましょう。
ノーベル賞受賞iPS細胞
これもiPS細胞そのものの中身は中学理科の範囲を大幅に逸脱しますので、入試で出されるとしたら、単なる細胞のつくりや細胞分裂、動物の生殖と発生あたりが考えられます。もっとも、iPS細胞で体のいろいろな細胞になるということで、「動物の体のつくりと働き」の消化・循環・呼吸・神経・骨格筋肉のどこにでもつなげて出題する超展開もやろうと思えばできます。
南海トラフ地震の被害想定、活断層
この話題は私が執筆した今年度の「理科のツボ」では扱っていません。前年度に活断層の話を扱っていたようですが。今年度は地震予知がらみで地震にはふれています。ただ、被災した受験生の心理的な影響を考え、特に東北地方では地震がらみの出題は今度の入試でも自粛されるのではないでしょうか。ちなみに、昨年(2012年)の公立高校入試では、地震について出題されたのは(見落としがなければ)、宮崎県で1996年の県内の地震を題材にした大問と、神奈川県で小問が1題あっただけでした。その代わり、火成岩の出題が多かった印象を受けました。


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