1969 ニュースとつながる理科のツボ 2012/10

北極圏の海氷減少→状態変化(2012-10-07)

北極海の海氷面積は、今年(注・2012年のことです)8月25日に、観測史上最小になりました。例年のパターンでは、1年間の最小値は9月下旬ごろですので、今年もそのころが最小になると考え、その時もう一度ニュースになると予測、そこにぶつけて記事を書きました。実際最小記録となったのは9月16日で予想より少し早かったですが、それは大きな問題ではありません。

学習内容は地学の「水の循環」にしようか迷いましたが、化学ネタに結び付けやすいニュースは少ないので、状態変化にしました。ただし状態変化については、2月にバレンタインデー関連でチョコレートの話で使おうと思っているので、今回は状態変化のうち、質量と体積に関してのみにとどめ、バレンタインのときには、融点など温度のところを中心に触れたいと考えています。

なお、このニュースで「温暖化」と関連付けるかどうかで悩みました。たぶん関係あるのでしょうが、断言までは難しい(研究中)のようで、どこまで触れるかが微妙なところです(温暖化だとしてそれが人為的なものではない可能性もあるようです)。

それから、コップの中の水に浮かんだ氷が融けても水面が上がらないように、北極海に浮かんでいる氷が融けても、海面上昇はほとんどないものと考えられます。陸地の上にある氷が融ければ、海面上昇の原因になりますが…。

今回のリンクはほとんどJAXAの独壇場です。
さすがにリンク切れが激しいな(2025/7)
北極海海氷の観測データ解析結果について~北極海海氷の面積 観測史上最小記録更新~ (9/20)
北極海海氷の観測データ解析結果について~北極海海氷の面積 観測史上最小に~ (8/25)
北極海の海氷 観測史上最小に  前回の最小値を1ヶ月早く更新 初の400万㎞2割れへ(8/25)
北極海氷の面積 観測史上最も速い速度で縮小中 9月にも史上最小の恐れ(8/22)
北極海の氷 観測史上最小を更新(2007/9/28)

海氷の減少が北極域温暖化の主な原因、研究(2010年04月29日)
海面上昇はなぜ起こるのか?(2008.02.01)

山中教授-ガードン博士ノーベル賞受賞→細胞/動物の生殖(2012-10-21)

「ニュースとつながる理科のツボ」10月21日用の原稿が完成したころ、また別の一つのニュースが出ていました…。それが例のノーベル医学生理学賞のニュースです。
なんか予感がしつつも完成した原稿を送ったら、やはり!「ノーベル賞をテーマに細胞の学習の記事を書けないか」というご相談が。
・・・うん、そうだよね。そんな気がした。それが今日の記事です。

「細胞」については、昨年別の先生が植物細胞と動物細胞のつくりについて解説をしていました。新聞社の方は重なってもかまわないということでしたが、今回の研究からは細胞のつくりよりも多細胞生物の組織・器官、さらには動物の生殖のあたりがより関連している分野ではないかと。そういうことで原稿に着手。

最初は「単細胞生物・多細胞生物」「組織と器官」あたりで書いていったらいいのかなと思っていました。

単細胞生物と多細胞生物については、授業ではこういうたとえで説明することが多いです。ただ、この学習がある2年の生物は、いまは非常勤講師の先生がもっているコマなんだよな…。

 多細胞生物の一つひとつの細胞は、それぞれ個体の中での役割があります。同じような細胞が集まって、一つの組織をつくります。組織がいくつか集まって、器官を作ります。器官が集まって、一つの個体ができるのです。
 これはちょうどたくさんの社員が集まって、大きな会社ができているのと似ています。一つの会社にいくつかの部があり、それぞれの部にいくつかの課があり、それぞれの課に社員がいて、働いています。商品を売る部署の社員は商品を売ることに専念し、宣伝をする部署の社員は宣伝に専念します。同じ会社でも部署によって社員の仕事は全く違います。スペシャリストが集まっているのですね。
 一方、単細胞生物は、小さなお店を一人で経営しているようなものです。その人は、仕入れから販売からお金の計算からすべてしなくてはなりませんよね。それと同じように、単細胞生物はたった一つの細胞で生きるためのすべての活動をしているのです。単細胞生物はなんでもできるゼネラリストなのです。

だから単純な人間を「単細胞」とバカにするのは大きな間違いなのです。

ところが、「動物の生殖」も合わせて書いていたら、スペース的なものと関連の深さから「動物の生殖」だけになってしまいました。ということで、この文章はボツに。それでブログこっちに載せています。

ところで、原稿におたまじゃくしが登場したのですが、これはひらがなで書くべきなのか、カタカナで書くべきなのか。

現在使われている中学理科の教科書では5社とも「おたまじゃくし」とひらがな表記です。

一方、オンライン学術用語集(今は廃止)で「おたまじゃくし」とひらがなで検索かけたら(対象とする編名はすべて選択、以下同じ)

1. おたまじゃくし形幼生 tadpole-larva
海洋学編       0022780 Copyright 1981 文部科学省

と1件ヒットしました。

次に、「オタマジャクシ」とカタカナで検索かけたら、

1. オタマジャクシ tadpole
動物学編(増訂版)   0161670 Copyright 1988 文部科学省,日本動物学会
2. オタマジャクシ型幼生 tadpole larva
動物学編(増訂版)   0161680 Copyright 1988 文部科学省,日本動物学会

と2件出てきました。こちらはカタカナ有利です。新聞では結局カタカナ表記になったようですが。

The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2012
山中・京大教授にノーベル賞 iPS細胞の作製
ノーベル賞受賞のガードン教授「暗記ばかりさせられ生物学の成績は最下位」
さすがに13年前となるとリンクが切れまくっているな…むしろ、13年経っても残っている方がすごいのかもしれないけど…

 というかこのあとあのSTAP細胞が登場して…

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