部分月食 →月の満ち欠け・月食(2012/6/2)
5回目の「理科のツボ」は前回に引き続き天体単元から。この前金環日食が終わったと思ったら、その2週間後の6月4日は部分月食なので6月3日号ではこれを扱います。地学、それも天体が2 回連続するが、日食と月食を短期間に観察できる、そしてこの連載で合わせて学習できる滅多にない機会なので、そうさせてもらおうと思います。
ちなみに、6月6日には金星の日面経過が見られますが、残念ながらここまでは学習指導要領では扱っていないことから「理科のツボ」では扱えません。残念…。
まず、月食の写真は2011年の皆既月食のときに撮った写真を準備。
で、月食だけでは話がスペースが埋まらないので、月に関して、満ち欠けの話を入れました。そうなると、月食と満ち欠けの話題をつなげるために、「月食はいつも満月のときに起こります、どうしてでしょうか」という疑問を提示してみました。
そうすると月の満ち欠けの仕組みを図を使って説明して、なおかつ月食の仕組みをこれまた図を使って説明します。で、両者の図を見比べて、あ、月食のときの太陽、地球、月の関係はは満月の位置だな、とわかるしくみです。
で、最後に前回の日食にも当てはめさせてみる、という展開。
去年の皆既月食は当時、今回の金環日食なみに話題になっていたので、去年このコーナーを執筆していた先生がネタにしたんだろうな…と思って、皆既月食のあった12月の記事を見てみたら「静電気と電流」…おお、書かれてない、ラッキー!
そうしてこの原稿ができたのです。。。
トキの話題→セキツイ動物の分類(2012/6/16)
2週間のご無沙汰でした。「ニュースでわかる理科のツボ」でございます。
第6回のニュースは36年ぶりに野生下でヒナが誕生したトキの話題です。
とはいえ、前回、前々回と日食、月食が続きそちらの記事にしたので、ニュースとして古いのではないかな、という心配があったのですが、ヒナの巣立ちや第6次の放鳥などニュースは続き、十分タイムリーであるなと。
で、ちょっと無理やり感はあるのですが、トキ→特別天然記念物→他にもいろんな特徴を持つ特別天然記念物がいるよ→今日はセキツイ動物を特徴で分類してみよう、という展開。
魚類、両生類、ハチュウ類、鳥類、ホニュウ類それぞれの写真を準備しました。コイとカエルはお茶大で、ワニとクロトキは熱川バナナワニ園で、ニホンザルは上野動物園で撮影しました。
今回の確認問題は熊本県の高校入試より。レッドデータブックに載っている動物について、その特徴から何類かを考える問題。「コジュリン」のような動物名から何類という知識を問うのではなく、純粋に表にまとめられた動物の特徴から何類か考えさせる、思考力を試したよい問題だと思いました。それで選んだというところもあります。
入試問題中の写真の出典であるくまもとの希少な野生動植物 RED DATA BOOK(普及版)はネットにもあるんですね。写真が入試に使われていたものと違うものもありましたが、便利です。
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