2241 【理科教育法】授業をするにあたって不安なこと

授業をするにあたって不安なこと

たとえば、今、教科書を与えられて、「明日、中学校で理科の授業をしてください。範囲は教科書のここからここまでのページです」と言われても、「今の自分にできるかな(できない)」と不安になる点は多いと思います。「できるかな(できない)」と不安に思う具体的なポイントを挙げてみましょう。複数挙げても構いません。

いろいろなパターンがありましたのでカテゴライズしてみましょう。

自分自身の知識が不足してないか

 普通の中学生や保護者、他教科の先生から見たら「大学の理学部の学生なんだから中学生の理科ぐらい教えられるでしょ」と思われてそうですよね。
 ちなみに、10年くらい前のIT系の転職サイトのバナー広告で『「エンジニアなんだからFAXも直せるでしょ」と言われる』というコピーがありました…。他にもいろいろな「ちくしょう、転職だ!」と思いたくなるシチュエーションで笑わせてくれてた広告でしたが、「3年間は我慢しよう 4年目からはあきらめよう」というコピーが疲れていた自分に無茶無茶刺さった記憶があります…。

 ところが本当は、自分の知っていることが本当に正しいのか、間違ったことを教えてしまわないか、自分の知識に自信がない。考えてみたら中学校の理科は物理・化学・生物・地学とありますから、例えば生物学科の方がおそらく高校でとらなかった物理を教えることになったら身構えてしまいそうだし、地学に至っては中学校以来やっておらず、教職の地学の科目もあるにはあるにはあったけど、内容が偏っていたこともあり、中学生に地学を教えられるか自信がない…、という声もよくききます。

 ここはもう、授業の前に学習する内容を、周辺領域まで含めて徹底的に知り尽くして不安を自信にかえるのがいちばんの方法です。

 ちなみに私は、大学院M2で私立校の非常勤講師をしていたとき、中3生物だときいてなめてかかっていたら、進学校だったので高校の生物ⅠBの教科書を渡されました。高校では生物は理科Ⅰだけで選択の生物はとっていなかったので、知らない内容も多く、大変慌てました。前日に、下手すれば授業の直前まで必死に覚えていましたが、生徒の前では「そんなこと10年前から知ってましたが?」みたいな顔して授業してました…。

質問に答えられるか

 知識不足への不安の一形態で、質問に答えられるか不安、というのがあります。どんな質問が飛んでくるか、という不安でもあります。ただ、その中学生がわざわざ聞いてくる質問って、主に授業内容の未消化による内容が多く、それこそ子供電話相談室にかかってくるような本質的な質問は稀かと思います。
 また、細かい知識的な話についてはパソコンを持ち込んでいればその場でググるという手もあります。
 先生、これは何という植物ですか? も読んでみよう。

効果的な教え方がわからない

 さすがに教科書を棒読みするのではだめだとはわかりますが、ではどういう形式で授業をすればいいのか、というお悩みです。
 導入⇒展開⇒まとめ(終末)という基本的な授業の流れや、課題の設定、発問、そして生徒を「のせる」方法などの指導技術など、論点はいくつもあります。
 これは、これからの理科教育法で見ていきたいところの一つですし、実際の授業をいくつか見てみるとなんとなく見えてくるところもあるでしょう。

学習内容、特に教科書以外の部分

 どこまで教えればいいのか、特に教科書以外の部分は触れない方がいいのか、という疑問。
 ベースは学習指導要領ですが、さすがにあれだけ見ても具体的な授業には落とし込みにくいですよね。そこで教科書ですよ、となるのです。ただ、教科書は同じ本を北海道から沖縄までたくさんの学校でたくさんの生徒が使うので汎用性が高い半面、それは同時に無難におさまっているともいえるわけで、興味や理解度が異なる目の前の個性のある生徒一人ひとりすべてにとって、そのままの教科書が使えるとは限らないわけです。
 ちなみに教科書については、作る側から見ると、専門家や現場の先生や香ばしい方々などからのツッコミも受けることがあり、また営業上の観点から、多くの関係者を敵に回したり、賛否両論が生じるような尖ったものを作ったりすることはできず、どうしても無難にならざるを得ません。

 そのため、目の前の生徒に合うように教科書をどうアレンジするか、という作業が必要になってきます。教科書をよりかみ砕いて説明することもあるでしょうし、逆に教科書にない発展的な内容にチャレンジすることだってあるでしょう。このあたりは慣れないうちは生徒と一緒に右往左往するかもしれませんが、生徒にとってもそれはムダではないと信じたい…。

時間配分

0354 教育実習指導:最初の授業でありがちな風景の傾向と対策 をどうぞ。

板書

 板書がうまくできるかどうか不安、という方も。
 板書のポイントはいくつかあります。①字の大きさ ②筆圧 ③レイアウト ④色チョークの利用
なんてところでしょうか。これも細かいことをいうときりがありませんが、一つは指導案作成と同時に黒板をどう使うか、板書計画を立てること、もう一つは生徒の座席(教室の後方)から自分の板書がどんな感じがチェックするということがあげられます。
 とはいえ、最近はICT化に伴い、パワポでスライドを作る人も増えてきて、そもそも板書自体が減りつつあります。
 あわせてプリント(ワークシート)メインで授業をされる先生もいます。

対生徒

 もしかして一番人気がこれだったかな。生徒とコミュニケーションが取れるか、教師の指示を聞いてくれるか、教師としての振る舞いがわからない、距離感の掴み方が難しい、生徒に寝られたりしないか…。
 このあたりは生徒にもよるし、学校環境にもよるので一概に答えは見つけにくいけれども、他の先生と生徒情報を交換しておくことは大事なことです。他の先生から生徒の背景がきければ何かのヒントになることもありますし、逆に「あの生徒がこうでしたよ」と伝えたことが他の先生にとって重要な情報になることもあります。

 あと一応言っておくと、教師にとって生徒との人間関係はいちばん簡単なレベル1です。レベル2は近年マスコミなどで「モンスター」とか騒がれているので想像つくかもしれませんが●●●で、最も怖いレベル3は、まさかの●●●です。(ネタで言っていますが、それでも怖いシャレにならないので伏字にします)

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