ファラデーリング(2010-02-10)
前回のエルステッドの実験によって、電流が流れると磁界が発生することがわかりました。
そしたら今度は、磁界から電流を発生させられないか、と考えた人がいます。それが、イギリスの物理学者・化学者のマイケル・ファラデー(1791-1867)です。彼は、ファラデー・コイルを使って実証したのです。
ファラデーコイルとは、軟鉄製のリングに2つのコイルを巻き付けたものです。これを作ってみましょう。
…と思ったら、いきなり問題が。軟鉄製のリングなんてそうそうあるもんじゃない。なんかいい手はないかと思って見つけたのがこれ。
単語カードの輪っか。
一方、細めのガラス棒にエナメル線を巻きまき。い~とを巻きまきい~とを巻きまきひいてひぃてトントントン♪
で、コイルを作る。同じようにもう1個作ります。
そして、リングに2個のコイルを入れてポチッと輪っかを止める。
ファラデーコイルのできあがり・・・だけどなんか虫かウイルスみたい(笑)。
で、次に2つのコイルですが、1つは電源装置と結んで、もう一つは検流計と結ぶ。
おもむろに電源装置のスイッチを入れて、電流調節のつまみをヒョイっと1~2A程度に上げるました。
検流計の針は1目盛り分でしたが、でもたしかに振れました。切るときも検流計の針は動きました。このコイルはそれぞれ70~80回程度しか巻いていないのでもっと巻けば、もっと電流は発生するはずです。
まぁとにかく、この実験からファラデーは電磁誘導の現象を発見したのです。
後日、もう少し針が振れるように改善しました。
ファラデーリング 再び(2010-02-12)
先日のファラデーリングの実験では、検流計の針が何とか1目盛り分振れましたが、ちょっと物足りない。そこで食い下がってなんか道具がないかさがしてみました。
まず、コイル。そういえばこんなものがありました。よし、使おう。
次に輪っかですが、コイルを近づけて輪っかなしでやってみるとどうなるか。
1次コイル側の電流を3A程度にすると、なんとなく検流計の針が1目盛り弱振れました。これに軟鉄の芯が入れば良さそうですね。
でもこのコイルでは先日の単語カードの輪は小さくて使えません。「輪っか」でなくてもU字形の軟鉄がないかとさがしてみると…U字ではありませんが、これを使ってみようと。
ピンセット
2つのコイルの穴のところにそれぞれの足を差し込むという案配です。ピンセットをつくった人もまさかこんな使い方をされるとは思わなかっただろうに。。。
1本では穴がスカスカなので、4本入れてみました。
見栄えは悪いですが、検流計の針が5目盛りくらいヨユーで動きました。
その後、軟鉄の輪が届きました。さっそくコイルを巻き巻き
そして電源装置と検流計につないで実験すると
またもや検流計の針が5目盛りくらいふれるのでした。
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