0957 【水溶液とイオン18】 中和と塩(6) 水溶液のイオンの濃度と体積の関係
ハッテンとして定番の水溶液のイオンの濃度と体積の関係について取り上げます。
ある濃度の塩酸Aと水酸化ナトリウム水溶液Bがあります。AとBを混ぜるとちょうど中性になるとすると、このとき両者に含まれていたH+の数とOH-の数は同じということです。
では、Aの体積を2倍にすると、中性にするのに必要なBの体積は何倍になるでしょうか。
2倍ですね。Aの体積が2倍になることで、H+の数が2倍になりますから、対抗するOH-の数も2倍にしなければならない。それは、Bの体積を2倍にすることです。
次、Aの体積はそのままに、濃度だけを2倍にすると、中性にするのに必要なBの体積は何倍になるでしょうか。
2倍ですね。Aの濃度が2倍になることで、H+の数が2倍になりますから、対抗するOH-の数も2倍にしなければならない。それは、Bの体積を2倍にすることです。
今度はAに水を加えて体積を2倍にしたら、中性にするのに必要なBの体積はどうなるでしょうか。
水を加えただけならイオンの数は変わりません。てことで、最初と同じ体積でいいのです!
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