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0968【化学変化と電池04】金属イオン(4) 化学変化の電子の授受

金属イオンのところで4回と、ちょっと引っ張りすぎかもしれませんが、今日で終わりです。

硫酸銅水溶液の中で亜鉛が溶けるような現象について、少し見てみましょう。

硫酸銅は電解質ですから、水溶液中では陽イオンと陰イオンに電離しています。
CuSO → Cu2+ + SO2-

ここに亜鉛を入れると、亜鉛が溶けてしまいました。溶けるってことはイオンになることです。
Zn → Zn2+ + 2e
亜鉛のような金属が陽イオンになるということは、同時に電子ができます。電子は記号でeと書きます。

ところが、これで終わりってわけではありません。電子が放りだされたままですから。
この電子を、銅イオンが引き取って、銅原子(金属銅)になるわけです。
Cu2+ + 2e → Cu

亜鉛原子「イオンになりたいなぁ~」
銅イオン「俺はそれほどイオンになりたいわけじゃないけど」
亜鉛原子・銅イオン「じゃ代わろうぜ」(電子の授受)

Zn → Zn2+ + 2e
Cu2+ + 2e → Cu

この2つを合わせると
Zn + Cu2+ + 2e → Zn2+ + 2e + Cu

電子のところが重なっているので消して
Zn + Cu2+  → Zn2+ + Cu
となるわけです。

この化学変化において電子の授受が行われているのです。

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