太陽が東→南→西 に進むということは透明半球を使った観察で、わかりましたが、この観察をモデルを使って、この前と同じ結果になるように再現してみましょう。
東西南北をかいた画用紙に小型透明半球をくっつけたものをはります。
それを地球儀の日本あたりに東西南北をあわせてはります。
部屋を暗くして、地球儀に一方から光を当てます。
自転の向きに地球儀を回していきます。
太陽の動きをこの前の観察のように適当な時間ごとに(少しずつ地球を自転させて)、透明半球へ太陽の位置を記録していきます。ペン先の影が十字の交点になっていますよね。(ちょっとずれているのもありますが…)
A 朝
B 9時ごろ?
C 南中
D午後
そうすると、太陽の軌跡はこの前と同じような結果になりましたね。
ちなみに、日本付近だけでなく、北極や赤道、オーストラリア(南半球)のあたりでやってみた結果がこちらです。
北極…地面の周りをはいつくばっています
赤道…まっすぐ真上に上り、まっすぐ沈んでいきます。
オーストラリア…北に傾き「北中」します。
ところで、次の2つの画像の矢印(太陽や地球の動き)を見てくれ。こいつをどう思う?
すごく…逆向きです。
どういうことでしょうか。
動いている車や電車に乗って、窓を見ていると、景色が後ろへ飛んでいくように見えますよね。
もちろん、あれは景色が後ろに動いているのではありません。景色は止まっていて、それを見ている私たちが前へ進んでいるのです。
・車や電車に乗っている人には、自分が止まっていて、景色が後ろへ動いているように見える
・景色が止まっていて 人(の乗っている車や電車)が前へ動いている
同じ状況を人と景色と別々の視点でみると、進行方向が逆に見えるのです。
「私にはスタートだったの。あなたにはゴールでも」的な。
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…ふと、これを思い出しました。
髪の毛が後退しているのではない。
私が前進しているのである。
RT @kingfisher0423: 髪の毛の後退度がハゲしい。— 孫正義 (@masason) January 8, 2013
これも私が止まっていて髪の毛が後退しているように見えるけど、髪の毛が止まっていて私が前進しているということで、髪の毛と「私」の進行方向は逆になっています。
で、さっきの自転の向きと太陽の動きの向きについて話を戻しましょう。
・自転している地球にいる観測者には、自分が止まっていて、太陽が東から西へ動いているように見える
・太陽が止まっていて 観測者(の乗っている地球)が西から東へ動いている
ということになるのです。
太陽が動いているように見えますが、動いているのは私たちだったのです。
地球の自転による太陽の1日の見かけの動きを太陽の日周運動といいます。
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