1050【太陽系と恒星05】惑星と恒星(4) 銀河と宇宙

今日は宇宙の全体像を見てみましょう。
ということで、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発しているソフトウェア Mitaka を使います。

でふぉで立ち上げると今日の夜8時の三鷹での空の様子が表示されます。

上のメニューバーの「離陸・着陸」から「離陸」を選んで

右下にある+-の表示のうち+のところを押し続けると、見える範囲が広くなっていき、地球全体が見えます。

日本時間の午後8時だと地球が陰になって日本が見えないので12時に設定しなおし、地球を表示

その地球が小さくなって、月の軌道が見えます。

さらに、水金地火木と太陽系の惑星が見えます。火星の周りには小惑星がたくさんありますね、

土天海とそして冥王星やマケマケなどの太陽系外縁天体の軌道です、

冥王星のライバルであった太陽系外縁天体「エリス」もみえてきました。緑色の軌道はセドナのものです。
ここまではすでにやりましたね。


そして太陽系の果てにあり、彗星の故郷といわれる「オールトの雲」です。ただし、まだその存在は確認されていません。エッジワース・カイパーベルト天体が発見されたのでさえ1992年と30年経っていませんから、それより地球や太陽から何千倍も遠くにあるオールトの雲がきちんと確認できるのはまだまだ先になりそうです。

さて、太陽系を離れ、太陽と同じ自ら光る星・恒星がいくつか見えてきました。
太陽の次に近い恒星はケンタウルス座α星のプロキシマ・ケンタウリで4.243光年あります。地球-太陽間の距離が光で約8分ちょっとですから、プロキシマ・ケンタウリまでの距離は太陽までの距離のざっと30万倍。太陽以外の恒星は点にしか見えないことや常に星座の形(恒星どうしの位置関係)が変わらないのは,太陽以外の恒星は,太陽系の天体と比べて極めて遠~いところにあるからなんですね。

さて、にわかに明るくなってきました。

銀河系(天の川銀河)の登場です。銀河系は恒星が1000万ぐらい集まっていて、上から見ると渦を巻いています。ちなみに銀河系の中心には太陽質量の約 400 万倍もある巨大ブラックホールが存在していることがわかっている。

銀河系を横から見てみました。直径は約 10 万光年あり、太陽系は天の川銀河の中心から約 2 万 8000 光年の距離にあります。

銀河系の周りにも「○○座矮小銀河」と呼ばれるものが出てきました。銀河系のような星がつくる大集団が銀河です。、
で、ここで要注意が必要なところ。「系」という言葉のイメージに惑わされないように。
太陽「系」は太陽をボスとしてたくさんの天体をひっくるめたもの。つまり太陽は太陽系の一部なわけだ。
ところが「銀河系」はアンドロメダ銀河、さんかく座銀河、大マゼラン銀河、おおいぬ座矮小銀河…などと同じく、宇宙にあるたくさんある「銀河」の一つに過ぎないのです。

さらにその銀河が何千個も集まって銀河団をつくります。

この銀河団がつらなあっている網の目のような構造が「宇宙の大規模構造」です。

138億年前にできた宇宙です。

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