では、金星の満ち欠けについて例題を解いてみましょう。
※古い教材を使っているので出題年度もめちゃめちゃ古いです…
例題1
右の図は、太陽、金星、地球が一直線に並んでいるようすを模式図で示したものである。
右図のように太陽、金星、地球が一直線に並んでから9ヶ月後、地球から金星を天体望遠鏡で観察したとき見える金星の形は、次のア~エのうちではどれに最も近いか。
ただし、地球および金星の公転の周期は、それぞれ1.0年(12ヶ月)、0.62年(7.4ヶ月)とする。
(平成3年東京都・2 問2)
例題1 解答 ア
9ヶ月で太陽の周りを、地球は4分の3周、金星は9÷7.4=1.21と1周してさらに5分の1周動いている。
したがって、9か月後の地球と金星の位置は、次の図のようになる。(灰色のマルは元の位置)
地球から見た金星の位置は、太陽の反対側に近く、小さくほぼ丸い金星が見える。
例題2
右の図は、日本のある地点で、ある日に、日没30分後の南西の空に見えた金星と火星の位置を記録したものである。
この記録をもとに、この日の太陽、金星、地球、火星の位置関係を推定し模式的に示したものとして適切なのは、次のア~エのうちではどれか。
ただし、ア~エのそれぞれの図の中の矢印は地球の自転の向きを示している。
(平成7年度東京都・1 問3)
例題2 解答 エ
「日没30分後」ということから、地球の夕方の位置から見ている
→図の地球(と言っても点ですが)の左側が夕方
→そこから火星や金星が見えるということは、いずれも図の左半分にあるはず
→この時点で選択肢の中からはエしか残らない。
ちなみにエは火星の方が南寄り、金星の方が西よりとなっているが、それは南西の空に見えた金星と火星の位置関係と一致している。
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