前回のラストで
先ほどの太陽、地球、そして星座のモデルを天球を使って考えようとすると、一つ厄介なことに気がつきます。
とありました。何が厄介なのかわかりますか。
前回のモデルと天球では「中心にあるもの」が違うのです。
モデルでは太陽を中心にしてその周りを地球が回っていました。
ところが、天球の中心は太陽ではなくて地球。では、太陽は天球上のどこにあるかというと、他の星座と同じく、天球の球面にあるという設定です。
とはいえ、前回のモデル実験の結果を思い出してみると、地球から見ると太陽と同じ方向にある星座が毎月変わっていきます。
星座は天球の表面にペタッと張り付いているのに対し、太陽は天球上にはりついた星座の間をを1年で1周していることになります。次の図でオレンジ色の輪になっている部分が太陽の通り道です。
この天球上の太陽の通り道を黄道(こうどう)といい、うお座やおひつじ座など、黄道付近にある星占いでおなじみの12星座を黄道12星座(黄道12宮)といいます。
全天にある88の星座は天球の表面の指定された位置に固定されています。なので「○○座のあたり」というと天球上の位置を示すことができます。地球上の位置を緯度や経度で表わすのではなく、「日本の東京あたり」というのに似ています。
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